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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

私の好きな高橋大輔さん話 その3

好きな高橋くん話をまとめて書いてみよう!と思った時点で、まあまあ長編になるのは予想してたんです。が。

まさか

2回に分けても終わらないとは思わなかった。

でも、よく考えたら当然の成り行きだったのか。
高橋くんの素敵話なんて、書けば書く程出てきてしまう!

そんな訳で「私の好きな高橋大輔さん話」の、そ、その3です。
主に銅メダルをとったバンクーバーオリンピックシーズンよりのエピソード。

人の守り方

フィギュアスケートの試合では、会場での公式練習や直前の6分間練習とかがあるけど、同じリンクで6名のスケーターが一緒に練習をする形で、時々接触などの事故が起きたりする。
高橋選手にも一度あった。
その時の対応の仕方が、自分にとってはめちゃめちゃ痺れるものでした。(だいぶ後で知ったんだけど。)

オリンピックの翌シーズンで、高橋くんは五輪メダリスト+世界王者として迎えたシーズンの話。
グランプリシリーズは2戦とも優勝でグランプリファイナルに進み、そのファイナルの公式練習中に起きた不意の事故。

背中から落ちる強い衝撃だったようで、後になって、あの時はムチウチの状態でスケートが出来る身体ではなかったと周囲の人が漏らしたそうですが、自分は全然知らなかった。
リアルタイムでは衝突のニュースは聞いてて心配してたけど、欠場の情報はなかったし、一応はどちらも無事だったのか、とホッとしてた。
衝突時の体勢的に、より心配が多かった高橋選手も、大丈夫ですと言ってそのまま試合に出場。結果は総合4位。

彼が怪我の状態を話さなかった事で、世界王者が不甲斐ない演技だと言う人もいた。

その後も練習がままならず、二週間後の全日本選手権ショートプログラム4位と出遅れ、世界選手権の切符を懸け危機感が出たフリーは気迫の演技で2位。総合3位で切符を手にした。
それでも高橋くんが自分の怪我の状況を話す事はなかった。

この事故は高橋選手の曲かけ練習中に起きた事故で、公式なルールとして曲掛けしている高橋選手が優先される状況だったけど、高橋くんが記者にそれを問われた時、自分も気をつけなきゃいけなかった、自分の責任、と答えてた。

成績が悪かった事との関係を問われても、練習で事故があってもそれに耐えられる身体づくりが出来てなかった自分が悪いと、やっぱり自分を理由にしてた記憶がある。

自分にばっか厳しくて、それ以外の原因に触れないのは人としてデカイしカッコイイって思う。けど、大した怪我じゃないって事にする事はなかったのになあと、後で知った自分は思った。
無理してファイナルを強行しなければ、その後の全日本まで引きずらずにすんだかも知れないのに、と。でも。

守りたかったんじゃないか。相手の選手を。
怪我を知ってるたくさんの人がそう思っている様だったけど、自分もやっぱりそう思う。
申し訳ない事をしたと、自分の方が気をつけるべき状況だったとわざわざ会見で公言して心から謝っている相手の選手が(こちらも男前だ)、それ以上周囲から責められるのは防ぎたかったんだと思う。

その後も怪我を公表せず試合を続けて重傷の体に無理をかけて、それで不甲斐ない成績だと自分が非難されても、一切言い訳をしなかった
事故は自分自身のせいでもあって、そもそも大した怪我じゃない(←と言うか怪我を公にせず出場し続けた)、成績が悪かったのはそれが実力だからというスタンスを守り通した。

男前め…。

でもその所為で成績不振と非難する人もいる中、事情を知ってる人から堪え兼ねて漏れるように少し情報が出た感じで。

自分がこれを知ったのはだいぶ後になってから。
色んな情報を探すようになってから。

カッコイイ。精神がカッコイイです。

悪い結果の時の姿勢

そして、そのシーズン最後の世界選手権で見せた精神の気高さは、自分が真っ逆さまに沼に落ちた一因なので、一際でっかく覚えてます。

既に長々とプログラム感想(ブエノスアイレスの冬)でも書いてるので端折るけど、スケート靴のトラブルで演技中断があったにもかかわらず、靴トラブルを結果が悪かった理由には絶対しなかった。
演技の中断で大技のジャンプの得点を失った後も、プログラムを投げ出す事なく演技を魅せてくれた。
すごかった。ステップとかなんか迸ってた!

悔しい結果でも清々しい笑顔で観客に応えてた。
結果が悪かった時の、自分ではどうする事も出来ない不運があった時の、高橋くんが見せる爽やかな態度が、本当に本当に美しくて心に響いた。

人のせいにしない(靴トラブル)
人に当たらない(観客への笑顔)
どんな状況でも全力を尽くす(演技へのプライド)

これはソチオリンピック(怪我の回復が間に合わずでの出場)の時もそう。
そのソチ前の全日本の時(怪我治療中での出場)もそう。
どん底の時にそれが出来る。

どんだけなん。
こんな人ちょっとにわかには存在を信じられないくらいです。

美し過ぎる!!!

もちろん、いつでも完全無欠に完璧な人とは思ってない。
上手く行かない練習中に、苛立って物に当たったり八つ当たりしたりした事もあると、他ならぬ本人が話してた。追い詰められる事もある。

でも周囲から期待された試合で結果が出せなかった時の、アスリートとして心底悔しい気持ちだろう時にこれだけ気高くあれるって、本当に芯が美しい人だと思う。

人の役に立ちたい

2011年からの東日本大震災チャリティー演技会の開催の経緯も、人の為に動きたい彼の強い気持ちがよく分かる気がして、自分が好きな高橋くんの一面です。(高橋くん話の第一弾でも、その時の言葉がとても高橋くんの性質を表してる気がしてちょっと書いた)

演技会の時期は世界選手権の直前。
この2011年の世界選手権は、予定では3月末の日本(東京)での開催だった。

高橋選手は、前年の世界王者として日本開催のワールドで連覇を目標にし、出来ればそこで引退と考えていたような大会。
その大会直前に、あの大震災と原発事故が起きた。
東北と日本中が傷ついた。
被災したスケーター達もいた。

関西が拠点の高橋くんは、同じ関西住まいのスケーターOB、宮本賢二さん、本田武史さん、田村岳斗さん達と相談して、「何か自分達に出来る事を」とチャリティで被災地に寄付を送るスケートの演技会を企画。

「復興の街、神戸から〜」という副題の神戸でのチャリティー演技会。
通常の企業やスケート連盟が主催したショーにゲスト出演するのと違って、自分達が主体として行ったそれは、会場選びの交渉からショーの内容などの他、スケーター達自身で決めるべき色々煩雑な事があったはず。

3月21日から開催予定だった東京世界選手権は一旦中止となり、様々な代替案の検討の末、モスクワ代替での延期開催が発表されたのが3月24日
演技会の告知は4月1日、開催は4月9日
日程だけ見ても彼等がすぐに動き出して、慌ただしく準備に奔走したのが分かる。
ちなみに延期になった世界選手権(モスクワ)は4月24日〜5月1日。

演技会には沢山のスケーターが参加したけど、その中では高橋くんだけが代表選手で世界選手権への出場を控えてた。
連覇のかかる試合の2週間前という、大事な調整の時期。

そんな時にチャリティーをする事に関係者から反対意見もあったそうだけど、取材に対して「世界選手権は毎年あるし」「ちょっとでも役に立てれば」と強い目で話してた。何を言われてもやりたいという強い意志を感じた。

とにかく何か力になりたくて、居ても立っても居られない気持ちだったんだなと、後になって詳細が分かれば分かる程思う。

5年続いた演技会のその年々での会見などの言葉からも、力になりたい、寄り添いたい、でも押し付けたくないという、高橋くんの繊細な心情が伝わって来た。(前々回の投稿

前にも貼った神戸チャリティーの素晴らしい情報サイトももう一度リンク

https://kobecharity-arch.com/

偶然街で出会った人があげるエピソード

SNSを見てると、時々、有名人に会った時のエピソードなんかを見る事があるんだけど、そうゆう中にも素敵な話がいっぱいある。

電車で倒れそうになったとき助けてもらったとか、外で具合が悪くなった時に心配して声を掛けられたとか、海外で現地の人に道を教えてたとか、子どもに親切にしてもらったとか、他にもいっぱい。

写真撮影も、高橋くんに他に連れがいて待たせると迷惑になるという場合以外は、本当に気さくに応じてくれるらしい。満面の笑みで嬉しそうに一緒に写った写真を上げている方達を沢山見てきた。

親しみやすさ

同じリンクで一緒に練習してきた年の離れた後輩達も「大ちゃん」と愛称で呼んでずっと憧れ続けるような人。
優しくて親しみやすくて、スケーターとしてああなりたいと思わせる才能があって。
同じリンクじゃないけど、同じマネージメント事務所の後輩選手には、一番好きなのは性格、人として尊敬する、と言われてた。

高橋大輔って人を聖人だと思ってる訳では全然ない。
何せ自分にとって高橋くんの初っ端のお気に入りポイントが、優等生っぽくないアウトサイダー(?)な雰囲気だったくらいで。

自分の知ってる高橋くんの情報は、TV・新聞・雑誌・ネット記事などのインタビューの言葉、ご本人の著書、SNSなどからのご本人や彼の友人やスケート仲間や関係者、直接話をした人達が漏らすエピソードなど。
(それもブログなどで沢山の方が共有して下さる情報のお陰で知れました。本当にありがとうございます🙏)
そうゆう断片的な情報から何となくイメージするだけだけど、そっから受ける高橋くんの印象は、探れば探る程、深くて面白い

若い時からフィギュアスケート界全体のために自然と身を尽くす立派な人だけど、時々羽目を外したり、ちょっとヤサグレてみたり、どこかユルい人間臭さを感じて、なんか味わい深いって思う。

インタビューでは、そこまでややこしく考えんくても〜とか、そこまでヘタレっぷりをぶっちゃけんくても〜とか、突っ込みたくなる事もなかなか多いのも面白い。

どこの迷宮ですかってほどの複雑な思考回路で、周りを見過ぎる繊細さで、気にしぃな面倒臭さで、なのに最終的な行動があらゆる予想の想定外に行く大胆さ(本人は多分気づいてない?)もある。
そうゆうややこしさも含めた高橋くんの全部が、あのこっちの魂を根こそぎ持ってく豊かなパフォーマンス力に繋がってるってガッチリ見えるので、とにかく全部ひっくるめて好きです

でもこっちが勝手に抱いてるイメージとか予想とか、そんなもんはいつでも裏切ってくれていいし、これからも自由でいてくれたらいいなと思う。

高橋くんがこの世に誕生してくれて、本当にありがたい。
スケートを始めてくれて、今の高橋大輔さんで居てくれて、この先もずっとパフォーマーとして生きて行くと決めてくれた事、本当に本当にありがとうございます。

そして、この高橋大輔という人がこの世に存在して、その同じ時代の同じ国に、私の命も生み出されてたというどこにあるのかないのかいるのかいないのか分からない神様か偶然かなんか数々のラクの重なりに、一体どこへどう感謝していいのか分からないけど、とにかくなんかすごくありがとうございます! 幸せです!!!

 

実はソチ以降の言動にこそ、まだまだたくさん、特に最近の数々の格好良い言動にはヤラレっぱなしでもっともっと書きたいんですが。

でもさすがに長くなり過ぎてるので、涙をのんで今回は割愛。
ちょうど高橋くんの過去プロ感想文が引退後辺りまで来てるので、そっちでまたプログラム毎に、どうせ細かく暑苦しく萌え語ってしまうと思うし。

ここ最近発売された雑誌「KISS & CRY」とか「Quadruple Axel」のインタビューとかも、まだ自分は読めてないんだけど、紹介の言葉や色んな方々の感想を読むだけで、素敵な言葉満載の予感がしてるし!早く読みたい。

なんか日経新聞さんからも記事が来てたらしい。てんてこ舞い💃

キスクラさんの紹介記事だけリンクあるので貼ってみます。
「過去はすべて置いてきた」ってなんすか!気になるー。

※キスクラさんは2020年6月現在、2019年5月より前の記事は見られなくなってしまったので、リンクを取り下げます。