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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

村元哉中/高橋大輔 世界フィギュア2023

エネルギッシュラテン!+オペラ座劇場

かなだいRD 「Conga」 他

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見ました。世界選手権「かなだい」のリズムダンス!
エネルギーが弾けてた!弾け飛んでた!

もしかすると弾け飛び過ぎたのか、最初のツイズル多く回り過ぎた高橋くん(笑)、にもかかわらず直後のセカンドツイズルからまたピタッと合わせきた修正力!あんまり素早く完璧に戻ったから、あの多めの回転は私の幻だったのか思った程で、ただただずっと楽しかったです。
ずーーーーっとカッコイイ!!!!
最初から最後までテンション上がりっぱなし。

会場のお客さんの盛り上がりも素晴らしく、最初からノリノリの手拍子。
途中一回ルンバのリズムで少しテンポダウンするとこがあって、リズムとステップを正確に揃えないと点数に響くパターンダンスタイプステップシークエンス(名称が長い)に入るそうなんですが、そこでピタッと手拍子が止むのもさすが。
選手に届く音楽を邪魔しない配慮なんですね。高橋くんがアイスダンス始めるまで知らなかった事ですが、アイスダンスって本当に音楽と密接にあるカテゴリーなんだなって思う。

音楽とのユニゾンもだけど、二人のユニゾンの重要性もすごく感じた。
シングルならテンションが上がっていつもより突っ走るのも良い勢いになるけど、二人で組む中ではテンションの上げ下げも二人同時が必須。

今回のかなだいは、前半が少し二人のタイミングが違ったのか、特に冒頭のコレオは至近距離で高速で動き回る分かなりスリリングだったけど(笑)、後半は息ピッタリで二人一緒にグワッと盛り上がり、最後のサンバステップは会場含めて大盛り上がり!
スカッとするー。ガンガン燃え上がる!
本当にエネルギッシュで楽しいラテンプログラムでした!

二人で組んで滑る難しさと楽しさ

高地開催で体調不良者が続出した2月の四大陸大会でも感じたけど、一人であれば体調に合わせたり臨機応変に調整できる部分が、二人では常に互いの息を合わせなきゃいけないとか、シングル競技とカップル競技って心構えからして本当にまるで違うんだとよく分かった。

こんな新しい発見も、かなだいを応援するようになったからこそ。
二人で組んで踊るアイスダンスの難しさと楽しさを教えて貰えて、哉中ちゃん高橋くん二人に本当に感謝。なんか人生へのヒントにもなりそうな(笑)

そして二人での細かい調整の難しさとは逆に、哉中ちゃんも高橋くんも言ってた「二人だと喜びが2倍3倍になる」カップル競技の楽しさ。まさにそれを体現してくれたのがフリーダンス!

かなだいFD 「オペラ座の怪人

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オペラ座の怪人でした。
さいたまスーパーアリーナ劇場でオペラ座の怪人を観ました!(TV越しだけど)

初回のスケアメから数えて、かなだいのオペラ座を見たのはこれで6回目?毎回ちょっとずつ違う二人のオペラ座の怪人

今回改めて思ったけど、あの、演技の一番初めに、怪人のマスクをクリスティーヌが取ってしまう場面を持ってくるの、…ホントすごい。
最初の最初で二人の決裂を描いてしまう。
そこから回想に入っていくような時間の逆戻し。

前半のファントムの怖さと、クリスティーヌの困惑。表情とかだけじゃなく、ファントムがクリスティーヌをコントロールしようとする強引さ、操られるようなクリスティーヌの戸惑いも、ちょっとした動きのタイミングで伝わってくる。

二人一体でスピンを回るあたりから、クリスティーヌのファントムへの信頼が見えて、二人の間に一見明るい時間が流れ出す。なのに、クリスティーヌの無垢な笑顔、彼女に全てを与えたいファントムの献身が、

切ない。

これは最初に決裂シーンを見てるせいもあるんじゃないか。

どんどん輝きを増すクリスティーヌに、ファントムの思いがどっか重くて、どうしても不穏で。特に終盤のステップでお互いに体を預け合いながら、クリスティーヌが美しく微笑む程に、ファントムの目に喜びが見える程に、こっちの胸がぎゅうぎゅう痛くなる。
それじゃ絶対報われないんだよ、終わるんだよその時間は。ファントムーーーーー(泣)

最後のコレオリフト、今回変更したこれ大好き!すごい好き!(前のも好きだけど)
前半の羽ばたきリフトはファントムの力で天高く舞い上がらせたのに対し、最後のは美しく羽ばたくクリスティーヌを、ファントムが絡め取って離せないようにも見える。そしてついに自分の意志で彼女を手放す。手放した。手放せたよ!よくやったファントムーーーーー(号泣)

〜からの、地鳴りのような四方八方からの拍手と歓声。
高橋ファントムも涙。最後に自分の力で飛び立った哉中クリスティーヌも戻ってきて涙でファントムを抱き締める。

ついに!報われたね良かったね!(大号泣)

今までのしんどいしんどいトレーニングがやっと報われたような哉中ちゃんと大輔さんの幸せな姿に、私の脳内ストーリーが、クリスティーヌがファントムに絆されたハッピーーエンドにしてしまう。いやもうそんな終わりでもいいよね。というかある意味彼らが二人とも報われたからこその解放で、あれが二人の愛なんだよねって、もう物語と現実がごちゃごちゃだ。笑

クリスティーヌ輝いてたなあ。たまアリ公演の彼女は、ファントムの側で、過去いち幸せそうなクリスティーヌに見えました。
素晴らしかった。素敵な公演をありがとうございます!

演技を見る度に、よき〜〜〜〜とぼ〜〜〜っとして幸せになれる。

…のですが。

あの実は、しばらくしてちょっと、あの、欲深きことに、ですね、あと1.23点かー、そっかーー、あとほんのちょっとでTOP10だったかーーーって思ったの、ほんと人間が出来てないな私。すみませぬ。

でもこんな勝手な他人への「惜しい」って気持ちも、高橋くんや哉中ちゃん達がまずはやり切って幸せでいてくれるからこそ穏やかに持てる。なんて有難い。

私の自分勝手な惜しがる気持ちとは全然別だけど、高橋くんは一夜明けての取材で、落ち着いたらちょっと悔しさが出てきたって言ってたようです。やっぱり(笑)
けど、「僕たちも成長しているけど、他の選手達も同じ時間成長するので」って続いた高橋くんの言葉。やはり冷静でした。*1

アイスダンスチームとしてこんなにも素敵になった「かなだい」。二人の深化の続きを来シーズンもまだ見たいって自分は思うけど、それがめちゃめちゃ無責任で勝手な外野の戯言なのは分かってる。
そもそもここまでやってるのが既に奇跡だし。
それにアイスエクスプロージョンを見て、ああゆうショーの可能性に全力振り切った高橋大輔村元哉中を早く見たい気持ちもあったりして。
うーん、心が揺れ動くーって私の心の揺れはどうでもいい。笑
高橋くんだけじゃなく哉中ちゃんの気持ちも分からないけど、大人しくゆっくり二人の決断を待ちます!

会場

アイスダンスはかなだい以降以外の演技も大盛り上がりだった模様。
初日からずっとだけど、この日は競技最終日の土曜日でお客さんの入りもテンションも一際高かったのか、男子シングルでも本当に盛り上げ上手で温かいお客さん達だった。
選手が素晴らしかったのは勿論、あのでっかい会場が上まで満杯で、その大勢の観客がどの選手にも気持ち良い声援を送ってて、会場中からずっとを感じた。

日本ではコロナ禍で3年も声援が送れなかったから、いきなり今回から声出し解禁ってなってもちょっと遠慮しちゃう人多いかもって実は思ってたんですが、全然でした。笑
皆さんマスク越しのハンデもなんのその、今まで出来なかった分も込めるかのような大音量大声援。
TV前からも勝手に嬉しい。ありがたかった。

選手達と観客の熱量が呼応するような、清々しくて愛溢れる素敵な世界フィギュア2023でした。
フィギュアスケートっていいもんだなあ。

*1:一夜明けのコメントは各紙あるけど自分が見つけたのを一つリンク 

www.sponichi.co.jp