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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

全日本2019高橋大輔選手を見終わっての叫び

高橋大輔2019フリー
Pale Green Ghosts (John Grant)

プログラムの感想というより、ただ、全日本男子フリー高橋大輔選手を見終わっての自分の気持ちの羅列です。

まずは何より

ありがとうございます!!!

高橋くんのスケートに込める心意気を、がっちり受け取りました!
なんとゆうかすごく晴れやかな気持ち。

始まる前はメディアからも煽られたラストシングルって事で、終わるのが寂しくて悲しくて苦しくなるんじゃないかと、実はちょっと怯える気持ちもあったんですが(笑)、終わってみればあったかくて清々しくて、晴れ晴れとした気持ちです。(あ、やっぱりちょっと寂しいけど)

技術点的な部分ではいくつもミスが出て、点数は高くない。
演技を終えてまず高橋くんが思ったという言葉が「こんな高橋大輔、(ファンは)見たくなかったんじゃないか」だったと記事で読んだ。
実際の会場からは、万雷の拍手と歓声で迎えられた訳だけど。(笑)

でも、そんな風にすぐ観客の気持ちを思ってしまう人がさ。しかも基本的にネガ方向に考えがちな人がさ。調整不足のまま満身創痍の身体で、期待に満ちた観衆の前に自分を曝け出しに行ったんだ。
自分が決めたラストの試合に、ただ応援してくれた人達に感謝を伝えようと、その一心で。
そんな純真、そんな真心、なんかもう、どうしてくれようか…。
そんな人だから、その心意気がヒシヒシと伝わるから、こっちだってどうにかして感謝を伝えずにはいられないですよ…。

ありがとうございます!!!

だいたいですね、高橋くん、「あんな滑りでも温かい拍手をもらって…」なんて演技後のインタビューで目ぇ潤ませてたけど、それ全部、あなたが今まで見せてきた積み重ねと、この試合で見せてくれた姿勢が引き起こした事じゃないですか。
最後だからってだけであんな光景になったんじゃなくて。
高橋大輔の今までの生き方に加えて、あの日そのままの高橋大輔を全力で見せてくれたからじゃないですか。

昨シーズンの魔王感の圧力とはまた違う、澄んだ空気感の一途な高橋大輔のスケートだった。
観てると自分の心まで澄み渡って来るような。真っ直ぐな一途さに胸が熱くなるような。

そして最後のコレオでのスケートの伸び、空気全体を動かす力、観てるだけのこっちの身体までブワッと空中に浮遊するような感覚。
高橋大輔の創り上げる表現の世界が、私は本当に本当に大好きだって、今回もしみじみ体感しました。

大好きです。

前回の引退の時は、ファンの人達に最後を見せられなかったのだけは後悔してると、それをずっと何度も口にしてた高橋選手。
アイスダンス転向の決意の後、今回の全日本はそのファンの為に出てきた。
これが最後ですと事前に伝えた上で見せたいって。
そして、今の高橋大輔を見せてくれた。

高橋大輔って人の心と生き方が、震えるほど伝わりました。
イイ顔だった。覚悟や挑戦や悔しさや感謝や矜持や色々全部、心のこもった素敵な演技だった。

演技って不思議だ。
演者はいつも完璧を目指すんだろうけど、観る方は、完璧じゃなくても引きずられるように心が惹かれることって、本当に沢山ある。

私も自宅の画面の前で正座して、ありがとおおおおおーーーーって言いながらバチバチ手ぇ叩いてたけど、会場の皆さんの大きな声援が、会場に居ない人の分まで思いを伝えてくれてる気がして、画面前の私の想いまで会場に飛んだ気分でした。
満場の大ちゃんコールを起こして下さった高橋選手のファンやその他沢山のお客さんに、勝手に心から感謝してます。
何より高橋大輔選手、本当にありがとうございます。

前回引退前までの事もあるけど、やっぱり自分には、その後の5年間に見せてくれたものが大きいんだなと思う。
6年前にはちゃんとは受け取れなかったかも知れないけど、今回は心から全部全部、しっかり受け取れたと思う。

周囲の人に、体中湿布だらけでSPは曲かけで通しての練習は一度も出来ていない程だったと明かされてた中(山陽新聞)、高橋くんは
「カッコよく決められないのが僕らしいのかな(笑)」
なんて言っちゃって、もうどこまでも自然体でカッコつけなくてめっちゃカッコイイ。

でもジャンプミスなんかはあったけど、フリーのステップは最高のレベル4。
何故か高橋選手の時だけフジTV自慢のTESカウンターが消えたので(高橋の最後にそんなのカンケーネー!って事?笑)、後になってから知ったんだけど。まあ実際あっても見る余裕なかったろうけど。

最後のジャンプ転倒に「立ち上がります」と力強く言っただけの実況の西岡アナにもジーンときた。
戦友なんですねホントに。
2010年のバンクーバー五輪より前から男子フィギュアを実況し、高橋選手と一緒にバンクーバーへ行きたいと熱望して他のデカイ仕事を振り切っちゃった程の西岡さん。
高橋くんが滑る第2グループは別の実況者だったのに、高橋選手の直前でいきなり実況・解説が交代した時は、驚くってより、そこまでしてやるんかーいと実は笑ってしまったんだけど、いやホントありがとうございました西岡孝洋アナウンサー。

自分で決めた最後の試合に、怪我で調整できなかったのは高橋くん本人は相当に悔しかっただろうと思う。
夏の頃は、昨年より身体の状態は良いと言ってたと思う。
でも秋以降、次から次に身体を痛めてしまって予定していた試合の直前には足首の捻挫もあって欠場。その後もなかなか満足な練習が積めなかったっぽい。

もしかしたら、あんな無茶な動きをするショートプログラムじゃなければ、そこまで身体を痛めなかったかも知れない。でも全部「たられば」だ。
それに、それでもあんな無茶ショートプログラムを選んでくるところが高橋大輔で、自分はそうゆう高橋くんの感性が好きなんだ。

好きなんだ!(∞リピート)

公式練習で見るジャンプは、フワッと軽い美しいジャンプがいくつもあったし、四回転トゥループのジャンプまで戻してきてた。
秋以降の怪我での調整不足が長引かなければ、絶対もっとスゴイのが見られたのに!って私は往生際悪く思ったりもするけど(笑)、それを言い出したら試合で失敗した時の選手全員に言える事なんだよなって。

怪我や不調、それも含めてのスポーツ。
競技のスポーツはそれくらい容赦無くて残酷で、でも美しいなとしみじみ思った。人生なんだなあ。
アスリート達は、その過酷さに耐えて体と心を張って、日々鍛錬を重ねていくんだ。みんなスゴイ。本当にスゴイ。

選手にとって、怪我や病気で練習したくても練習できない状態はどんなに辛いだろう。もっといいものを見せたいのに、そう思いながら思うように動かない身体で、大観衆の前に出て行く勇気。
過去に栄光を手にした人が、できない自分でも曝け出そうとする覚悟は、きっともう人生を懸けた戦いだ。
それを、あんなに美しい澄み切った目で、そのままの全てを出してくれた。

出来ないよ、そんな事。普通は。
決意するだけでもスゴイけど、例えどんなに決意したところで、実際になんてなかなか出来ないよ。
あんな時に、取り繕わず、自分を閉じず、守らず、全部をただ開け放して曝け出して全力を尽くすって、私なら想像だけで気が遠くなる。
それを、あの状態であんな澄んだ目であの場に立てる。
そして「これでスッキリ前を向ける」と晴れやかに笑ってた高橋くん。
あれが、高橋大輔だ。

あーあーあーあーあー
またもや好き度を更新してしまった。
いつまでたっても新しく魅力を発見してしまう。

にしたって、なんでこう毎回毎回、予想外の角度から撃ち抜いてくるのか!
どこまで無尽蔵多角的ビックリ箱ですか!

高橋くんの人生を、こんな風に見せてもらえて応援させてもらえて、本当に本当に幸せです。

幸せです(∞リピート)

しかもまだまだこの先も楽しみに待てる。幸せだなあ。
今度は新人としてのアイスダンサー高橋大輔選手を、心から楽しみに待ってます!

ところで。

極度の緊張(私が)で迎えた、高橋くんショート登場時の自分の第一声(脳内)が、「おい。ひげか。(低音)」で、フリーでの高橋くん登場時では、「ヒゲ、ない!(高音)」だった自分。
この一大事にどんだけ髭が気になってたんだ。(同じ気持ちだった同志はどれほどいらっしゃるでしょうか)(かなり多い気がする)
そして、エキシビションのフェニックスは髭なしー↑↑↑
あ、いや、ヒゲでもいいんですけどね。いいんですけど。笑

 

後もう一つめっちゃ大事な事を!
フジスケさんことフジTVスケート班さん、前年から更にパワーアップした素晴らしい放送体制を本当にありがとうございました。

BS・CS環境のない我が家では、前半グループをライブで見られる機会はないかと思っていましたが、ネットのフジテレビオンデマンド(FOD)での生中継生配信という夢のような計らいで、高橋選手の競技生活節目の大切な時間を、共有する事が出来ました。
本当に本当に感謝の上の感謝ですーーーーー!

年が明けたら、他にも沢山あった選手達の素敵な演技の感想もいくつか書きたい。
あと多分高橋くんのプログラム本体 (?) についても。特に髭なしフェニックス!