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好きなプログラムを好きなだけ語る場所

高橋大輔沼への道 step5 eye

2009-10年 ショートプログラム “eye”

〜徹頭徹尾カッコいい、好きになるしかないプログラム〜

まずカッコイイ!そしてカッコイイ!カッコイイしかない!
とにかくどこもかしこもずーっとカッコイイ。
グランプリファイナルの時も好きだけどオリンピックの時のキレっぷりはスゴかった!

顔を上げる、というだけでキレがあるってどういう事?ビュンって腕がしなってバンって止まってクイって視線を下ろす時のシナの、柔らかさと鋭さが絶妙。
動きの全てにキレとタメがあって、しかもそれが超高速なので、一つの所作のカッコイイ!に浸ってる間もなく、次のカッコイイ!がもうやって来る訳です、途切れなくバンバンと!カッコイイのオンパレード!もうどうしたらいいのか!

 

自分のハマったプログラムについて好きなだけ書きたい、と思った時から予感はあった。eyeは難関だな…って。
書きたい事がないという事じゃ絶対になく、ただ書こうとするとこうやって阿呆みたいな事になる。違うんだ!違わないけど!

伝えたいという気持ちはあるのに。別にeyeが格好良過ぎてヤケになってるんじゃない。…ただ自分の頭だとどうやっても最終的にカッコイイ!だらけになってしまう。
この後もこのままこの調子で続きます。

 

最初にフッと顔を上げてバッと斜めに両腕を広げたところでハイもうカッコイイ!ぶわっと身体が大きく見える。鷲が羽を広げた時みたいな、うわっ!大きい!って思うようなあの貫禄。

cobaさんのeyeって曲ががまず素晴らしくエッジの効いた曲で、まるで生き急ぐような尖った雰囲気の音に、スピードに乗って鋭く進んでいくスケートがめちゃめちゃ合う!この選曲が高橋くん本人とはセンスいい!
ジャンプも、決まった時は音の鋭さと一体になって鮮やか!トリプルアクセルとか、シュッパーンって音がする(気がする)!
ガンって滑ってキュイって曲がってシュッパーン!って。

 

パーカッションの音だけで進むステップがまた、たまらなくイイ。あの乾いた音の一つ一つのキレにピッタリ嵌っていく。動き一つ一つがはっきりしてて動作の差異が大きいのに、カッカッカッって速いタイミングに貼り付くように合わせて来るのが、いかにもパーカッション!!!
キュッキュッの捻りからグワンって頭ぶん回してガッて決める。首の動きにキレとタメがあるって最強だ。

 

カッコイイ!はまだまだ続く。次のサーキュラーステップ、一度エネルギーを緩めて(この表情っ!by実況:西岡さん、のところ)からの、躍動の爆発。めちゃめちゃ楽しそうに弾丸のように飛び出していく。あっちこっち跳ねまわるから弾丸っていうよりスーパーボールかな。スピードに乗ったまま自由に方向を変える勢いのあるステップに、見てて気持ちがどんどん上がってく。
シーズン序盤は、方向転換が激し過ぎてグラッとする事もあったけど、オリンピックの頃にはきっちりコントロールしてた。

 

腕も首もどこもかしこも好きだらけだけど、特に足の動きがツボ!
スケートのエッジ捌きがすごく多彩で、自由自在に向きを操って変えてくるのホント気持ちいいし、滑っていない方のいわゆるフリーレッグの動きも鮮やか。あの足元から繰り出されるリズムが心地良くてとてもタンゴを感じる。タンゴよく知らないけど!

スローで音無しの足元だけカメラになったやつでも見とれてしまう、永遠に見てられそう。

まさにステップを踏む!踏んでる!ヒョイっとかクイっとかビシッとかチョンっとか、ああ語彙が足りなくて悔しい!こんな言葉で分かるでしょうか、ちょっとしたニュアンスが違うのです。ほんのちょっとのその違いが全然印象を変えてしまう。

動きの全てにメリハリがあって、しかも滑らか。
怪我前の演技で高橋くんの身体が堅いと思った事は自分はなかったんだけど、怪我後のリハビリで身体が柔らかくなってからのeyeの演技を見ると、以前より格段に動きが滑らかなのが分かる。特に低い姿勢のスピン。安定感があってしなやか。

 

あと、観客へのアピール度。
もともとこの能力が高い人だったけど、このシーズン特にパワーアップした気が自分はする。観る人との感情のキャッチボールのようなもの。
スケートをしている事が楽しい!って活き活きと全身で伝えてくるような演技に観客も巻き込まれてノって来て、その気持ちにまた高橋くんがノって応えていくような、相乗してどんどん会場の熱気が上がっていくような一体感を感じる。幸せ!!!

 

競技とエキシビションの境目が分からなくなる。完全なエンターテイメントに見える。要素を実施してる感がないからか?何が違うんだろう。

バチェラレットに続いての宮本賢二さん振付、なんてプログラムを作ってくれたのか。本当にありがとうございます!!!宮本さんの中で何年経っても不動のNo.1プログラムなのも良く分かります。

 

eyeのまとめ

エネルギーとか情熱とか何とか思いつく言葉もいくつかあって、本当はちゃんとした言葉にしたいんだけど、ここは正直に書きます。

 

スゴくカッコイイ!!!!

 

以上です!

 

お気に入りはやっぱりバンクーバーオリンピック

Vancouver 2010 Winter Olympics - YouTube

 

余談

ドイツの解説だったと思うけど、彼の演技が終わって点数が出る前、こんな素晴らしい演技は絶対に演技構成点(PCS)でも評価するべきだけど、残念ながら今のジャッジはフェアじゃない、きっとそうならないだろうって話してて、お決まりの選手以外は、それだけでなかなかPCSの高評価をもらえない事を言っていたようだった。

PCSで彼らの予想を超えるスコアが出た時に、よし!ジャッジ達、良くやった!見直した!みたいな事を言っていて笑ってしまった。

それくらいまだ、フィギュアスケート男子において東洋人である事は不利だと思われていた時代。本田武史さんが必死でその近くまで拓いた道のその先に、とうとう掴んだ日本男子初のオリンピックメダル。

それが本田さんのスケート靴を借りての試合だったと知ったのは少し経ってからの事だけど、素敵なエピソードだなあと思った。
色んな人に支えられて辿り着いた栄光。沢山の人に支えられ愛される高橋大輔という人を象徴するような話にも思えて、じんわりと心が温かくなった思い出。