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高橋大輔 沼への道 step3 ロクサーヌのタンゴ

06-07 エキシビション ロクサーヌのタンゴ

〜新しい魅力にハマってさらに一段階落ちる〜

前年オリンピックシーズンのショートプログラムをエキシ用に直したこのプログラムは、競技用と違ってボーカルが入るんだけどこれがいい
歌声の力強さに引っ張られるように
プログラム全体が強く男らしくなったように見えた。

何と言っても氷を蹴散らす激しいステップがカッコイイ。
リンクの広さが足りないと思う程、エネルギー全開で縦横無尽に駆け回る。
すごい勢いで端まで行ったと思ったらまたスゴイ勢いで折り返してくる。
見てるだけでこっちの体もガ〜〜〜って熱くなってくる。

ロクサーヌのストーリーは観た事なくってよく知らないけど、このタンゴはとにかく自信満々の男臭い迫力のあるプログラム。
本当に過去にガラスのハートと言われていたのかと、これだけ見たら信じられないくらい自信に溢れたオーラで、俺様っぷりを見せつけてくるような演技だった。

ナルシスト?

確かこの頃のテレビは、高橋君に対してナルシストという言葉をネタのようによく使っていた印象があって、本人もインタビューで、ナルシストでいいです、そう思われても良いんですって話してた記憶がある。

高橋君のその言葉は多分、表現に没頭する事を選んだからかなと勝手に自分は思ってる。もちろんホントのトコは知らないけど。
少なくともプログラムを演じている間は、他人にナルシストだと思われるんじゃないかとか、それを恥ずかしいと思うような、そうゆう自我を捨てて、音楽に自分を浸らせて魅せる表現に徹しようと決めたんじゃないかな。自分にはそんな風に見えた。

自分自身に浸るのは確かにナルシズムだけど、彼の場合は音楽に浸ろうとする。自我を捨てる。冷静に冷徹に、自分が外からどう見えるかを考えて、その身体を最大限使って観客を魅せようとする。
それがすごく表現の説得力を増すというか、観てる方が入り込んでしまうような、引きずり込まれるような演技になる理由なのかも。まさにパッション

そもそもこのロクサーヌのボーカルがものすごいど迫力で、傍若無人と言っても良いくらいの堂々としたパワーに満ちてる。これをやるのに、謙虚で控えめで綺麗なスケートをされたら…観る側の自分はたぶん戸惑う。
ボーカルの魂が、曲そのものが、高橋くんに乗り移ったんじゃないかと思うような情熱的なスケートを見せてくれるからこそ、自分はこの曲の世界観に浸れるんだ。

間の取り方

完全に憑依されているように見えるのに、表現はとても細かく神経が行き届いてる。
肩の入る角度、足の払い方、視線の残し方、一つ一つの動作に、そうそうそれだ!って感じ。見るまではそんな動きを思いつきもしないのに、見た瞬間にこれが正解だ!って分かるような嬉しさ。
ただ動くんじゃなく、ためる、とめる、はねる、はらう、所作のバリエーションが多彩な上に全部がこれ以上ないタイミング。
音の鳴るタイミングに合わせる音ハメともちょっと違う、音の動きの波を掴むような動きで、これが見ていてもうすごくすごく気持ちいい!

音のタイミングにピタっとハマる音ハメはもちろん気持ち良い。曲のリズムやテンポに合ってるって事だし。
ただ高橋大輔のスケートは音を外さないというだけじゃなく、曲の情感や雰囲気、音の表情まで見えてくるのがたまらない!その音楽の核の部分というか。
それってリズムや音の強弱という楽譜に載せられるような情報じゃなくて、でも音楽には確実にある一番大事な部分だと思う。そこを掴んで動きで表現するのって、素人の自分には何をどうすればいいのか全くもって見当がつかないんだけど、とにかく高橋くんがやってる事を見ると、あれがそうなんだとしか思えない。

こんな人がいたのか、こんな表現をスケートで魅せてくれる男子が日本から出て来たのかって、すごく嬉しくてワクワクした。

自分はエキシビションを見るのが好きだ。当時は特に。
決まるか決まらないかの大技を見守るのも競技の醍醐味だけど、お気楽に楽しみたい自分には、技の成否への緊張感なくプログラムの世界観に浸りきれるというのはかなり嬉しい。でもエキシビションでもトリプルアクセルは入ってるんですね。で、このトリプルアクセルがまたカッコイイ!ボーカルが入り始める最初の曲の盛り上がりの中で、スッ、シュパーン!!!って入るの!!!ウォーーー!!!ってなる。(語彙が…)

ロクサーヌのまとめ

カッコイイ

 

このシーズンのエキシ版ロクサーヌで好きなのはノクターンの黒衣装で滑った'06メダリストオンアイスと'07世界選手権。あと、動画で見つけた'07JSC(ジャパンスーパーチャレンジの略?)も良い。

2007 WFS EX Daisuke Takahashi - YouTube

2012年スターズオンアイスというアイスショーでも再演されてて、これがまたイイ。この頃とは違う大人のロクサーヌで、笑えてくるくらい迫力のある格好良さなので、この時の感想もまたいつか書きたい!

 

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