Ice Explosion 2020
1月10日、高橋大輔さんのアイスショー”アイスエクスプロージョン2020”(通称:氷爆)の初日夜の回に行ってきました!の今更レポート+TV放送回感想ごちゃまぜ第二弾。
情報に疎い自分は、この氷爆で初めてバイオリン奏者の宮本笑里さんを知ったんですが、すすすすスゴかった。
またしても高橋くんを入口に、すごい人を知ってしまった。
美しい。だけじゃなく、カッコイイ。
ショーの前に写真を拝見してた時は綺麗な人って印象で、実際綺麗な方でしたが、楽器を持った途端、大量のエネルギーを放ってくる。これぞexplosion!爆発!な人だった。
アイスショーではこの宮本さんのバイオリンとのコラボプロがたくさんあって、特に第一部(ショーの前半)でプログラムが続いたところ、次々に音の雰囲気が変わっていってグイグイ引かれる。
あんなに寒い氷の上で、あんな繊細な指先の動き、良く出来るなあ。自由自在に音を操ってるみたい。
一部で立て続いたバイオリンとのコラボの順番は、(私は前後あやふやですが人様の情報によれば)「ラベンダーの咲く庭で」「Time to Say Goodbye」「タンゴ・ジェラシー」。曲調の違うそれぞれを鮮やかに弾き分ける宮本笑里さん、素晴らしかった。
別人格みたいに見えるんです。
穏やかな柔らかさだったり、キラキラの優雅さだったり、張り詰めた強さだったり。楽器を弾くのって音楽を演じるって事でもあるのか。
振り幅の大きい笑里さんのバイオリンからそれを実感した。
彼女の奏でる音で、次々にスケーター達のプログラムが展開されていく感じ。
ラベンダーの咲く庭で
あっこちゃん(鈴木明子)のソロ。
優しい笑里さんのバイオリンと、あっこちゃんの柔らかい動きで、ラベンダーの季節の爽やかな空気を一気に見せてくる。会場の空気がガラッと変わった。
降りそそぐ陽光と穏やかな風。ホントに本気でそよ風が吹いたと思った。
あっこちゃんのあの肩から指先へのやわらかい身体の使い方とか、ちょっとしたニュアンスがあの清純な空気を作るんだろうな。
3階席から見てたんですが、リンク一面がラベンダー畑みたいになる、淡い明るい紫の光が点々とあってあれが素敵。
あの薄紫の光が揺らめいて見えたんだけど、実際どうだったのかはTV放送で確認しても私にはよくわからない。でも自分の脳内記憶では、まるであのラベンダー達が風にそよいでるみたいに見えました。綺麗な照明だったな。
ふわふわの儚いような美しい夢の世界だった。
Time to Say Goodbye
スケーターはプリンスチームの4人とウィーポ組(ケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ)。
ショーにプリンスチームが入ってるのは、何かと群舞に厚みを出してくれてたなあ。あちこちで大活躍。
小林さん(小林宏一)とキキさん(中西樹希)は知ってたけど、小沼佑太さんと瀬尾茜さんも動き方がしなやかで華があって素敵だった。小沼さん、この後のフェニックスの時のキレも光ってた。すごく練習したんだろうな。
彼らに合流して入れ替わるように入ってくるウィーポの演技には、ウットリしみじみ美しさに浸った。アイスダンスの美しさ、楽しさ。パァ〜〜〜〜っと華やかに明るくなる。好きだなあこのカップルも。笑里さんのバイオリンと相まって、クラシカルで荘厳さも感じる優雅さ。
あまりにも美しさが過ぎて”美しかった…!!!”ってばかりで細かい事が思い出せない自分の脳力だけが残念。でもうっとり痺れた感覚はいつまでもしっかり残ってます。BS辺りでこのプログラムも放送してくれないかなあ。
ショー後半(第二部)でのハートのクッションを上手く使った、コミカルでダンサブルなナンバーも大好き。こっちはTVで流してくれました!
タンゴ・ジェラシー
そして、荒川さん(荒川静香)のタンゴが素っ晴らしい。村上佳菜子さんの振付だそうですがイイ!凛々しくってすごくイイ!
笑里さんの強いバイオリンと荒川さんのクールさがめちゃめちゃハマってる。黒いタイトなドレスで強い女性の素敵なプログラム。似合う。
この方を凛とさせると、すごい迫力が出るんだ。ちょっと氷艶の弘徽殿サマを思い起こさせる、あのキリッと具合と、クールに抑えても見え隠れする情念のようなパッションに痺れました。
曲名「ジェラシー」ってゆうのかって後から知ってなるほど!っと。
この路線をこんなにキリッと演じられるのって、ものすごく貴重な個性じゃないでしょうか。ってゆうか単に私がめちゃめちゃ好みなので、もっとこうゆうのやって欲しい。
カッコイイ!
でも笑里さんのバイオリンの音に驚いたのはまだここから。
まずなんと言ってもフェニックスの入り方!!!
音の雰囲気がフッと変わって、あれ?これは?と思わせてのフェニックス。
前奏の炎のようなバイオリンに、自分の体温が一気に上がったのがハッキリ分かった。こんな格好良いバイオリンってあるの???
激しくまるで一緒にフェニックスを踊ってるような音色。弾いてる姿そのものもめっちゃ格好良くて、笑里さんもガン見したいし、スケーター達も見たいし、高橋くんは凝視したいし、だから目が足りないって!
時間にすればそんなに長くない導入部分(とTV放送で分かった)なんだけど、鮮烈な印象だった。もうこれからの私の脳内フェニックスは、笑里バイオリンの前奏付きになります。
第二部の美女と野獣メドレーの華やかさも素敵だったし、その後の西部劇コラボ "Roundtable Rival"の演奏は格好良さMAXでした。闘うバイオリンだ。ホントかっこいい。
あとバルデさん(エラッジ・バルデ)!
このナチュラルボーンダンサーのエクスプロージョンな存在感(!!!)は大きい。
高橋くんとはまたタイプの違う躍動のダンスセンス。ちょっとした腰の入り方、リズムの取り方が、なんとも言えず軽妙でパワフルで、成熟した色気がある。オープニングやコラボなど、あっちこっちでダンサブルな存在感を見せてくれてた。
ソロナンバーも良かった。心の底から踊ってるって思わせる。だから掴まれてしまうんだな。ソウルフルってこうゆう事なんだろうな。
これからも長く見続けたいとても好きなプロスケーターの一人です。
村上佳菜子ちゃんは、ボレロとバブリーダンス(グループナンバー)という、振り幅の大きい二つのプログラム。きっと観客に楽しんでもらうことを一生懸命考えてる人なのかな。とにかく人を楽しませたいエンターテイナー。
後、荒川さんのタンゴの振付が素晴らしかった!
彼女の明るいキャラクターで芸能界での活躍っぷりも目覚ましいけど、今後スケートの振付師としても貴重な存在になりそう。色んな華やかな世界を経験して、これからどんなスケートになっていくのかな。今後の佳菜子ちゃんのキャリアも楽しみ。
田中刑事選手。彼もまた、エクスプロージョン(爆発)に大貢献な方でした。
キレキレの動きで、踊りまくりの盛り上がるプログラムを二つ!
今季エキシ「Pump It」 とSP「Hip Hip Chin Chin」。体力的にキツイだろうに、全開で演じてた。
昨季のジョジョ(エキシビションナンバー)も楽しかったけど、刑事くんのこの路線、ウキウキして楽しくて大好きです。
独特の艶やさとか余韻の残る切れ味とか、刑事くんならではの色がしっかり見えて、これからがますます楽しみだ。
刑事くん、フィナーレのアンコールでは高橋くんと一緒に一瞬のHipHopスワンもやってましたが、フィナーレはメンズスケーターほとんどが常にわちゃわちゃしながら踊ってるのも楽しい。特にベンさん。
フィナーレと言えば、笑里さんってバイオリン弾いてる時はすごく大きく見えるのに、フィナーレでリンク中央に出てきた時に、こんなに小さな可愛らしい方なのかってビックリ。高橋くんにもよく感じるけど、オーラがあると大きく見えるんだな。
一人スケート靴を履かない彼女がポテポテと歩いてた時は、あまりの可愛さにクラクラしました。
ギャップ…。ギャップ萌えの人がここにも…。
さて今回も長文感想になってますが、アイスエクスプロージョンの楽しさはまだまだ書き尽くせない。
何しろアイスダンス組と愛のパントン夫妻(ペア)についてまだちゃんと書いてないし。
そんな訳で次こそワクワクのアイスダンスについて。↓