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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

氷艶2019「月光かりの如く」楽日の感想 1

自分が見たのは28日日曜日、楽日の昼夜二公演。
その二つの

「氷艶2019月光かりの如く」を観ての感想

まずは主演の高橋大輔さんの感想を主に書いてみる。

※ネタバレについては考慮できてないと思うけど、あらすじが知りたい人には何の事やらわからない文章になってると思います。

歌の力

公演を観た日から少し時間が経った今、ミュージカルの力ってスゴイなあってしみじみ思う。
なぜなら今、日常の中でもふと唐突に歌い出したくなってくるから。
として場面が蘇ると、なんかすごい力がある。

平原綾香さんのあの透き通って響く声。
町の女性達の空に沁み渡るような嘆きの歌。
柚希礼音さんの海賊の雄々しい声。
福士誠治さんの朗々と響く声。

そして高橋くんの声!
今回の彼は、台詞にも挑戦した訳ですが、とても胸に響く声だった。

高橋大輔の表現

そもそも高橋くんの表現って、いつも真っ直ぐ自分に響いてくる。
今までのスケートもダンス(陸)も言葉も。
そして今回の、歌と台詞もそう。
そうだった。
そう言えば、そうゆう人なんだよな。

上手く見せようとする細工を感じなくて、ただ伝えようって意思が真っ直ぐ届く。
衒いがない。彼のスケートと同じ。

高橋くんはスケートの場合、そもそも紛れもなく上手いから、上手く見せるも何もないんだけど。
歌とか台詞とかダンスとか、初めての事に挑戦すると、高橋くんのその表現への真摯な姿勢が、かえって際立って見えるんだな。

もちろんご本人は上手くなりたいってすごく思ってて、だからこそ周りの人に素直に聞いてどんどん吸収する。
でもそれを出力する時は、上手く見せる事より、今ある力で最大限に伝える事に集中してるのが分かる。それが結果的にすごい伝播力になるんじゃないかな。

伝えたいテーマを(又は音楽を)より良く伝えたい。
そこに情熱を注ぐ。
自分を上手く見せたい、とは全然違う。

高橋くんを見てると、表現で大事な事は何かが良く分かってハッとさせられる事ばっかりだ。
飾りのない誠実さが、きっとあの美しさを作るんだなあ。

高橋くんの台詞や歌で、光源氏の内面の奥の方まで伝わってくる。
その感情の襞に、心が揺さぶられる。
深い艶があって、表に出てるだけじゃないものを感じさせる。
艶の人。

藤壺への告白では、奥にある感情を、集中して探りたくなるような、秘め事みたいな。
朱雀帝に訴えかける言葉、全てを失って自分を責めて絶望する言葉は、言葉の意味だけじゃない魂みたいなものが、丸ごとグサグサと届く。
あれを直接ぶつけられた藤壺や朱雀帝は一体どんな気持ちだったんだろう…。

台詞がなくても身体表現で十分に何かを伝える人だと思ってたけど、台詞ってやっぱり表現なんだなって思い直した。
用意された言葉をどう表現するか。
当たり前と言えば当たり前だけど十人十色。

そして。

高橋大輔の表現と言えば。

スケート!!!

高橋くん、歌声の響きも、台詞も、胸に迫ってきてどっぷり浸ったけど。
何より、何より

何より、
スケートが!!!

スケートに震える!

これが!!!

これが高橋大輔!!!

高橋大輔光源氏

😭😭😭😭😭😭

一生現役の気持ち

ちょっと氷艶そのものと離れた感想になってしまうけど、自分は高橋くんのファンとして、今回スケートが一番の魅せ場として迫ってきた事が、すっごく嬉しい。今ならバンジージャンプも出来る。テンション上がりっぱなしで戻る見込みもない。破茶滅茶に嬉しいです😭

前回の氷艶「破沙羅」では、一番震えたのがスケートそのものではなくて、殺陣だったり陸上での舞だった事が、実はほんのチョッピリさびしかったような気持ちも、本当にちょっとだけだけど、あったんです。

でももちろん、あんな重たい衣装を物語の世界観を守るために自分の意思で身につけて、歌舞伎の舞の達人達の前で舞を披露したり、役を演じる新しい挑戦だらけだったし、それを鮮やかに達成して魅せてくれた事への感動が圧倒的に大きかったんだけど。

だけど、今回は、前回に負けず劣らず嵩張って動きにくい衣装で、更にカツラまで被ってるし、歌に台詞にとまたも新しい挑戦が山積みで。
あの大観衆の真ん中で初めてソロで歌うのもエライ事だけど、そもそも出ずっぱりで色んなことしながらあの量の歌詞やら台詞を覚えとくって、忘れたらどうしようって自分なら相当テンパってしまうよ、ほんとスゴイな。

そんな中でのあの千秋楽の、あのスケート。
ランビエール(朱雀帝)とのカッコイイ狩の舞も、同じくランビとの藤壺に捧げる歌合わせ(歌合戦?)の舞も、リプちゃん(紫)との微笑ましい優しい舞も大好きだけど。

最後の、あの、アレ。

感情を昂ぶらせたまま声を響かせて歌い上げてそのまま突入するあのスケート。
😭😭😭😭😭😭

高橋大輔であり、光源氏であり、でも何者でもないのかも知れない。
絶望と悲しみの感情そのものが滑ってた。
あんなの。
あんなスケート。

あれを自分の目に焼き付けられるって、こんなありがたい事ってありますか???

どんな雄弁な言葉も要らない。このスケートがすべてって思わせる。
感情が迸る嗚咽のような声と歌の後で、更に辛い慟哭が響き渡るような舞。

高橋大輔のスケートだ😭

破沙羅の時のその後の氷艶ロスは、あの世界が恋しくて恋しくて相当にしんどかったけど、今回は先へのワクワク感もかなり強い。このスケートを見ちゃったから。
氷艶の光源氏をやり抜いた高橋大輔が、これからどんなスケートを試合でするのか、ワクワクドキドキしてます。

と言っても、ロスはロスで別物なので、やっぱり、今すぐ氷艶がまた観たいよーーーーってなるんですが。

パフォーマーとして、気持ちとしては一生現役のつもりって言ってた高橋くん。
その本気度を、こうやって目の当たりに見せてもらってしまった。
嬉しくて嬉しくて嬉しくてもう泣きながら踊り出して歌いたいくらいです。

そのお覚悟、見届けさせていただきます!

無常観

氷艶「月光かりの如く」は源氏物語をベースにした外伝という事だったけど、もう外伝ってゆうか、清々しい程に原作の設定からは離れてる。

事前の密着収録で(深イイ話の中)高橋くんが、「光源氏って…どうゆう人???」って混乱してたけど、今ならその訳が分かる気がする。
原作を読んでる程わけわかんなくなりますよね?

でも源氏物語全体の根底にあるような本質は、すごく伝わってきたと思う。(源氏物語をそんなに読み込んではないので、フワッとした記憶での感想だけど。)
雅やかな都の世界に漂う、何もかもが儚い無常観。

でもさ、最後さ、みんな消えちゃう事なくなくない???
つつつつツライ…。儚い。儚いよ…。
息苦しいくらい美しくて儚い。
でもきっとこれが源氏物語だ。

 

自分が見たのは2公演だけで、しかも1回目は実は話の筋に???ってなりがちだったせいで集中しきれなかったんだけど(笑)、2回目の千秋楽は浸りきりました。2回観られて良かった。(6回観られたらもっと良かった。)
でも目が足りてなくて勘違いもあるかも知れない。
演者の顔までは見えない遠い席だったし。
あ、上から見た美しいプロジェクションマッピングは今回も素晴らしかったです。
9月1日にBSで放送されるそうなので🙌、今度はしっかり表情まで楽しもうと思います。

楽しみ!!!

氷艶は、前回もだけど今回も壮大なビックリ箱で、高橋くん以外の出演者達にも驚かされっぱなしだったので、まだまだ思いつくままにどんどん書きたいんですが、このまま書くと絶対読み返すのにウンザリするくらい長くなる。絶対。ってゆうか既に長い。

とりあえず一旦ここで切って、次のエントリーに続けます。
感想その2(主に高橋くん以外の出演者の感想)
感想その3(主に物語のキャラ語り、光・朱雀・紫について)

美しい写真満載の、KISS&CRYさんからの氷艶の記事があったのでリンク。
ああ、こんな表情をしてたんだなあ。

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