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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

氷艶2024 十字星のキセキ配信堪能中

あのう、氷艶の配信始まって多分もう何週間か経つんですけど、もう何周目かしてるんですけど、毎回更なる深みにハマるんですけど!!

氷艶2024十字星のキセキ 本編配信の感想

2024年6月11日に横浜アリーナで一度だけ観た氷艶「十字星のキセキ」。
9月からついに本編の配信が始まって、只今どっぷり浸ってます(11月1日まで絶賛配信中)

氷艶のチケット、舞台・公演、配信情報 - イープラス 

CS日テレプラスが視聴できる人は既に何度かあった放送を捕獲して何度も観られていることと思いますが、私にとっては3ヶ月ぶりにやっと会えたカケル達。歓喜で隙あらば(または隙をこじ開けて)観てしまう。大好き十字星!

同時配信中のトークも深いやら楽しいやらで是非何度も見たいんだけど、トークを観ると必ず本編も見たくなる仕様になってるしで忙しいったらない(喜)まるで時間が足りない(泣)
観る度に感想が増えるので永遠にまとまらないんだけど、まとまらないままもう書いてしまう。

そこにいるの ここにいるよ

まず冒頭から、少年トキオ・カケルと、大人になったトキ・カケの立ち位置がクロスしてるの、配信で初めて気がついたんですが、あれはどんな意味があるんでしょうか。配信始まって最初の最初で早速新たなる疑問が!

大人のカケル達がかつての自分達を見ながら交互に口にする先生への返答も、以前自分が言った答えではなく、相手の方が言った答えだった。
あれ?トキオはカケルでカケルはトキオなの?いや待て待て、あれは銀河鉄道に乗る直前のトキオの脳内回想ですよね。つまりあの大人のカケルはトキオの脳内のカケルだから。
そうか、トキオにとってカケルがどんな存在だったのか、もうここでだいぶ見えるのか…

…って、配信怖い。気づかなかった深みにどんどんハマる仕組み、怖い。てか感想が進まない。楽しい。

ところで、この最初のシーンでトキオの「そこにいるの?」のセリフ。
この「そこにいるの」「ここにいるよ」はゆずさんの主題歌「十字星」にもある、氷艶2024のキーワードですよね。
トキオの最初の「そこに君もいるんだろうか?」の問いへは、少しの沈黙の間があってから聞こえるカケルの「トキオ」って呼びかけの声だけ。答えになってない。
カケルの声は穏やかなのに、なんだか噛み合わなくて不安になる。まるで宥められたような、それか一瞬回線がズレてしまったような。
2回目の「そこにいるの?」へは、「ああ、俺はここに」で途切れてすぐ他の辛い言葉たちにかき消されてしまった。

そこから「僕のせいでカケルは…」となるトキオのこの後のシーン、何回見てもこっちの心が凍りついてしまう。

この後まるで走馬灯のように、トキオ、カケル、ユキの3人がここに至るまでの情景が繰り広げられるんだけど、ついにカケルを失った時のトキオの慟哭はもう…もう何度見てもしんどくて痛い。
あの時の茫然自失のトキオの表情を配信で初めてしっかり見た。完全に迷子の顔やん…

そのトキオに襲いかかる色んな言い回しの「お前のせいでー」の声。
自分を見失って行き場を見失って、そんな時に耳に聞こえた「お前が死ねば」の言葉に、まるで縋るようにさえ見えたトキオがしんどい!辛い!そのまますべてを終わらせようとするトキオ。ヤダヤダこんなの耐え難い……

だから次の展開で、明るく包み込むようなカケルの声と、ポップで軽やかな「終わらない歌」が聞こえてきた時、全私が 救われました!何度でも!苦しさの圧で踏み潰されそうになってた心がみるみる回復する。

絶望のトキオが直後に見たものが、カケルの明るい笑顔とこの歌で本当にありがとう!!そもタイトルが「終わらない歌」!って!!そうだよ。終わらないんだよ、終わらないんだよトキオ。トキオは終わってないんだよ、良かったあああああバカアアアアアア(泣)

って救われたと思ったのに(私が)、銀河鉄道でトキオの心も再生したと思ったのに、最後の最後でエハラ車掌にまた突きつけられるあのセリフ。

「彼はあなたのせいでー」

会場で聞いてた時は(ああ、またその言葉を投げつけるのか、もうやめてーーー)ってキリキリ胸を痛めながら観てたんだけど、あれは一度あの言葉で生を捨てようとしたトキオに、どうしても最後にもう一度問いかけなきゃいけない言葉だったんですね…。

本当は誰かに言われたからじゃない、あれは誰よりもトキオ自身が思っていた言葉で、他の誰よりもトキオが自分を責めていたんだよね。だから自分で決着をつけなきゃいけなかったんだ。

トキオ、よく頑張ったよトキオ……よく伝え切ったよカケル…

ところで最後の最後にトキオを引き摺りこもうと操る死神エハラ大魔王の力は、実は二人に襲い掛かろうとするブラックホールの化身達も引き戻してたのか。何度目かの視聴でやっと気がついた。
カケルとトキオが互いの手を掴んで踏みとどまったのを見てのエハラ神の捨て台詞(ではない)が、「最後のお知らせ!」の歌詞だったのも配信を観てやっと気がついたけど、会場で観た時もエハラさんの表情から、彼がただの敵ではなく、神として何かを見定めたのは伝わってきてた。神様たちみんなカッコイイ。

そして最後の

「カケル、そこにいるね」

この時の大野拓朗さん演じるトキオの笑顔、最高。

銀河鉄道に来ても、かつてキラキラしてたトキオの笑顔はなかなか戻らなかったけど、「イロトリドリ」 のケンタウロス星座から劇的に表情が変わっていったのが配信のアップの表情でよくわかった。遠目の会場でも雰囲気が軽くなったのは分かったけど、あの表情の変化はハッとする程だった。すごいなあ役者さんって。

そして終盤からのあの笑顔。

そうですよ。島田高志郎氏の少年トキオ時代から、彼はもともと百万ドルの笑顔の持ち主なのですよ!取り返せて良かった!

最初の場面と違って、もうカケルの声は聞こえない。

そもそも主題歌「十字星」の歌詞にもなる「ここにいるよ」は、カケルはただの一度も口にしてないんだ。
でも観客の私の脳内にはカケルの声が鮮やかに再生されて響いてくるの、なんなの、魔法なの、奇跡なの(泣)

リピートするほど感動が増える

「十字星のキセキ」一回観るだけでも感動の嵐だったんだけど、2回3回と繰り返し観るほど更に涙腺ポイントが増えるシステムでヤバイ。しかも見返す度にもれなく新発見がついてきて余計にこっちの情緒が振りまわされるの、ほんとヤバイです。

なんせ序盤に少年トキ・カケ達が元気に飛び出してくるだけで盛大に涙腺が緩んでしまう。
爽やかが過ぎる。

そこで歌われる「HAMO」の響き合うハーモニーがまるで慈雨。
イイ。ゆずの歌、沁みます。

「HAMO」は後半最初の銀河鉄道隊のシーンでのHAMOも大好き。改めてトキカケの旅の始まりと、銀河鉄道の皆を含む繋がりを感じてあったかい気持ちになる。

「うたエール」で出てくるユキが溌剌と滑ってるだけで泣きそうになるのも、再見ならでは。
ああこの頃はこんなに元気いっぱいだったんだね、希望に燃えて、真っ直ぐ明るい未来を信じててさ……うううぅ(泣)って。
病気さえなければずっと3人でうまくやれていけただろうになあ…なんて言ったって仕方がないけど。

ユキが最初に倒れた時、真っ先に気づいたのはトキオの方だったのも配信で気がついた。
そう言えばNASAに呼ばれた報告の呼び出しは、ユキにも来てもらうはずだったんだよね。ああホントに、どうして色々あんな間の悪いタイミングになっちゃったんだああああって、毎回本気で悔んでしまう(そうゆう設定なんだけど 笑)

ところで自分は会場で見た時から、カケルもトキオもユキも、小さい頃に親をなくしている設定に勝手にしてしまってるんですが、皆さんどうなのでしょう。同じ設定にしてる方いらっしゃいますか?
子供時代のトキオにとって、カケルとユキは本当に世界のすべてだったのかなとか、いや妄想だけど。中学生のトキオが切なげに空を見上げて、「本当の幸い」って言葉を口にしたのは、何がそう思わせたんだろうって考え出したら、なんか色々妄想が走り出してしまう。

島田高志郎さん演じる少年トキオが、完全無欠の笑顔でめちゃめちゃ眩しい!
学校では、先生に当てられて知ってる答えも返答に躊躇う引っ込み思案さを見せるのに、カケルとユキの前ではのびのびと何でも言えて無邪気でいられるの、トキオにとって二人は本当にすごく大事な友達だったんだろうな。内弁慶?

友野一希さんが演じた少年カケルは、対外的(学校の先生)にもハキハキと、内輪(トキオとユキ)にはニコニコと、純粋だけど、どこか大人びた抑制された雰囲気も持ってて、青年カケル(高橋大輔さん)と同じ空気を既に纏ってる。
カケルは無邪気なトキオと元気なユキの間で、自然と頼りにされて3人の纏め役を担うリーダー的存在だったのかな。

そう言えばHAMOで滑るトキカケのセーターが、カケルが黒、トキオが白だったのも、配信で見返してやっと気づいたけど(一度じゃ気づかない節穴)あの配色についても考え始めると止まらない。

銀河鉄道では、寧ろカケルが白でトキオが黒って感じがする。トキオの黒いトックリ(あ、タートルネックともいう)のせいですかね。カケルは、なんかずっと発光してる感じがあるから光の白。

銀河のカケルは、子供の頃からのリーダー性はそのままに、抑制の部分を解放したような晴れやかさがあって、始終キラキラ生き生きと笑ってるのが、ああ可愛いなあとか思ってたんだけど、ときどき急に鋭い目でトキオを何かから守ろうとしたり、慈愛の目で見守ったり。

そして配信で、ニコニコしてる時も実は結構泣いてるのが分かってしまって、また愛しさが増し増しになりました。
自分の本当の芯の気持ちは胸に秘めたまま、トキオのために一身を捧げ尽くすカケルが、もう愛おしさが過ぎてこっちの脳が暴走してギュウギュウにハグしたくなる(大迷惑)

純粋で自分に集中しがちなトキオと、周りがよく見えて他人への共感力が強いカケル。かな。子供の時からやっぱりずっと同じなんだな。

でもカケルのリーダー性って、引っ張って導くってより、願いとか祈りに近い感じがして、そこがすごく高橋大輔さんっぽい。
トキオを救いたい一心の熱意や、子ども達を見送りながら泣く姿も、すごく人間ぽくて純粋で愛おしい。

トキオに生ききることの尊さを、全力の笑顔と熱情で何度も何度もダイレクトにトキオに伝えるカケル。
トキオを諭す皆の言葉が、自分の言葉が、カケル自身にも向かってきていたんだろうに。
「生きてるってことが、幸せなんだな」って。
カケルはもう生きられない。そうなんだ、トキオと一緒に生きたかったよなカケルだって。

純粋で感受性の強いカケルが、トキオに向けられる銀河の人達の言葉を一緒に聞きながら、胸に呼び起こされる生への希求はどんなに強かっただろうと思い始めたら…もうダメだ。全編通して情緒が狂う。

別れたいわけがないけど、トキオの背中を押すためにきっぱりと「お別れだ」って告げるカケル。トキオに生きる場所に戻ってほしいから。カケルうううううううう

ゆず×十字星のキセキの奇跡

それにしてもゆずさんは、こんなにもたくさんの歌で、生命を人生を讃歌していたんだなあ。ハーモニーの美しさにばかり気を取られてたけど、あの透明感のある明るい和音で、こんなに全力で人生を讃えていたなんて。
もちろんだからこそ、亞門さんは銀河鉄道の夜×ゆずを思いついたんだな。

何と言っても「かける」と「HAMO」!

トキオが呆然と線路に飛び込んだと思われるシーンの直後に、爽やかなカケルとトキオの歌声でHAMOが聴こえてくるの、もうそのタイミングに泣く。

からの、その後4人のコロス(コーラス隊)が引き継いで、少年トキ・カケへの繋がり方とか。

天才!

あと、さっきも書いたけど、「終わらない歌」のタイミングも大好き。
しんどい場面からのポップな「ゆず」の音楽が、めちゃめちゃ心に沁み渡る。

♪何もかもノリノリ乗り越えて〜の辺りから、文字通りノリノリで踊り出すカケルに笑う。かわいい。持って帰りたい(ダメ絶対)

「通りゃんせ」の死神エハラ車掌の捨て台詞(何度もすみません)や、♪御用のないもの おかえりなさい もそうだし、奇々怪界は早口言葉みたいなリズムと雰囲気にやられる。

既存の歌がこんなに物語にハマるのにも驚いたけど、もともと氷艶の劇中歌として作られた訳ではないからこそ、こっちの解釈の余地が大きくて楽しい。想像がぐんぐん膨らんでしまう。そもそもの歌詞に遊びが多いし、この余白の匙加減が最高。

唯一既存ではなく、ゆずさんが氷艶のために書き下ろしたのが、最後にご本人達によって歌われる氷艶の主題歌「十字星」。
既存でも歌詞ハマりすぎマジックに驚いてるのに、書き下ろしはもう胸に響きまくる。感動で過呼吸になりそうなくらい、いちいち歌詞が刺さってくる。

ゆずさん達が歌うリンクへ、間奏中とびっきりの笑顔で飛び出してくるカケルがすごい好き。
彗星だ!って本気で思った。蒼い彗星!
物語で一度別れた後だっただけに、やったーカケルにまた会えた!って思わず手を振りたくなるくらい嬉しくなる(笑)

そうか、こうやって時々、カケルはトキオの中に現れるんだね。
「そこにいるね」って言ってたもんね。

♪何度でも 何度だって 巡り会える
♪祈る空 光る星 君はいる

うわああああああ
なんとゆう、なんとゆう終わり方。
全力で飛び回ってきてトキオと笑い合うカケル、二人とも愛しい愛しい。
二人並んでニコニコゆずさんの歌を聴く姿も最高に可愛いかった!やっぱり持って帰りたい!(ダメです!)

氷艶やっぱり何度見ても素晴らしい!

最後の「虹」と「ビューティフル」のライブも最高でした!!

いつか自分が何かで生きるのがしんどくなる時、例えば「命果てるまで」の時のあの真っ直ぐなトモノ青年の目や、「かける」でリンクを駆けまわるキラキラしたカケルの涙の笑顔を、ずっとずっと大切に覚えておいて、頑張ろうって思い出したいなって思う。

最後にもう1回、本編配信購入のリンクを
2024年11月1日まで発売中♪

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