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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

自分的 高橋大輔 沼への道 step0

2005年のどこかのTVのスケーター紹介VTR

〜スケートを観る前の段階、興味を持ったきっかけ〜

自分が高橋大輔というスケーターに興味を持ったのは、2005年、偶然見たTVの特集コーナーから。「ステップだけで目の肥えたアメリカのフィギュアファンを沸かせた!」というような紹介の言葉だった。
多分NHK杯前かグランプリファイナル前の(どっちかもう分からない)何かのニュースの特集コーナーだったんだと思う。(この年のファイナルが日本会場だった)
それまではあまり知られていなかった若い日本の男子選手が、トリノ五輪シーズンの国際大会の試合で初めて優勝したって事でいきなり注目が集まったらしい。

この頃の自分は、五輪の時だけ女子フィギュアを観るような人間で、本田武史選手以外に世界で戦う日本男子スケーターがいるとは気づいてもなかった。

「とにかくステップがすごい」+「アメリカの会場がスタンディングオベーション」というそんな感じの煽り文句は一応フィギュアに興味があった自分には効果あった。どんなスケートをする人??と興味津々で特集を見始めた。

フィギュアスケートの選手?

VTRに現れた高橋大輔選手は…
髪は長め、時々無精髭、いかにも若者なラフなファッション、日焼けした顔、筋肉質な腕や足。…とりあえずフィギュアスケートの選手には見えなかった。(当時の自分の勝手なイメージでは)

ヒップホップとかラップとかブレイクダンスとか、どっちかとゆうとそうゆう方向っぽい。無理やりスポーツ選手と考えるならスノボかスケボ?もしくはサッカー?
なんとゆうか、フィギュアと言えば家柄の良い、いわゆるイイトコのご子息という私の偏った先入観を完全に覆してくる雰囲気。

これが…なかなかいいぞ、と思った。イケメンとか可愛いとかそうゆう事じゃなくって。(顔立ちは確かに良い方ではあって今よりだいぶ甘い雰囲気の顔で、正直に言えば確かにそれもいいなと思いはしたんだけど)それより何よりアウトサイダー(失礼)な雰囲気が良かった。フィギュアスケート選手の王道から外れているように見えるのが。

これには訳がありまして。

自分の元祖男子フィギュアのヒーロー:フィリップキャンデロロ

「情熱のステップ」
「フィギュアの王道を外れた外見の雰囲気」

当時の私にとってこの言葉はまさしく長野オリンピックフィリップ・キャンデロロを思い起こすもの。三銃士のダルタニアンのプログラムだ。初めて自分が男子フィギュアスケートをカッコイイと思ったのがこれです。

その頃自分もまだ若かったので、男性の王子様っぽいヒラヒラやフリフリ衣装がちょっと苦手で、フィギュア男子は実はあまり見たいと思ってなかった。
美しさは女子フィギュアを見れば満足だったし、男子はまあいいや…って。その私の先入観をこのキャンデロロさんが吹き飛ばしたんです。

長髪をラフに一つにまとめて髭をはやして、衣装も王子様的じゃない。フィギュアスケートは女子に限らず男子の場合でも、優雅で美しい高貴な人達のものなんだと勝手に思ってた私には、ワイルド感あふれるキャンデロロはそれだけで目を引いた。

でも一番格好良かったのは何と言ってもステップ!氷をカッカッカッと削りながらの真っ直ぐ突き進むステップ。
ひたすらカッコイイ!力強い!
ダルタニアンの剣が見えました!
男子フィギュアってこんな格好良さがあるのか!
ステップってこんなに楽しいものなのか!
って大喜びした!んだけど…ロロ様は確かこの五輪後にすぐ引退。

それでまたすっかりフィギュアスケートから遠ざかってた。
本田武史さんが活躍してるのは知ってたし応援してたけど、熱を持っては観てなかった。そもそもTVであんまりやってなかったのかも。

(実はこの後の男子選手もヤグディンプルシェンコがいて、かなり面白い時代だったのかもと思ったのは後々になってから。高橋くんで男子フィギュアちゃんと見始めて動画も漁るようになってからの事。)

そんな訳で、ステップで魅せる、ちょっと王道を外した雰囲気を持つ人(若干失礼な言い方で申し訳ない、でも他に思いつかない、そして褒めてる)という自分の好みど真ん中を思い出させる印象だけで、特集見始めてわりとすぐ期待値が上がりました。

とにかくステップに注目!

その特集での彼の紹介の仕方は確かだいたいこんな感じ。

かつてガラスの心臓と揶揄される程メンタルが弱いと言われて、才能は高く評価されながら本番でなかなか力を出せなかった事。
本格的に陸上トレーニングの特訓を始めもともと定評のあったステップに更に力がついた事。
本番で弱かった自分を克服してアメリカ大会で初優勝した事。
目の肥えたアメリカの観客が無名の彼のステップに沸いて立ち上がった事。

そんな事をトレーニングの様子や初優勝したアメリカ大会のフリーの断片映像を交えながら紹介してたと思う。

陸のトレーニングは多分イタリアのコーチ?だったかな?スケートのコーチのモロゾフさんではなくて。その人のトレーニングがかなり厳しそうで。階段に障害物置いてそこを手を上げてステップしてくような映像があったような気がする。かなり足にきそうなメニュー。

見た目ゆるい雰囲気の若者だけど、特訓をする様子はやっぱりというか当然というかまさにアスリート。黙々と真剣にトレーニングをこなす。かなりきつそうだったけど必死に食らいついてく様子に、いつのまにか頑張れ頑張れと応援しながら見てた。

そうか、ステップが上手いのか、その強さの秘密がこの陸上トレーニングなのかと、ふくらはぎの盛り上がった筋肉を見て納得したし、厳しい訓練をやり抜いて今はメンタルも強くなったのかと期待も上がった。

肝心のスケート演技を通しでちゃんと見る前に、この特集で既に高橋大輔という人に興味を持った。

名前さえ知らなかった人間にここまで興味を持たせたんだから良い特集だったんだろうなあと思う。たった一度見ただけの10年以上前のそれをこれだけ印象的に覚えてるんだもん。…まあ、もしかすると多分いろいろ記憶違いもあると思うけど。

という訳で、私が高橋君に興味を持ったのは、ステップがスゴイというTVの煽り文句と、見た目が優等生的じゃなかった事に何となく面白そうと期待感が上がったという事。

次は 沼へのstep1 05EXノクターンbyシークレットガーデン です。

 

最後にロロ様の長野ダルタニアンのリンクも貼っとこう。
https://www.youtube.com/watch?v=xGsOwF3bcNI