Last Performance in Japan (Prince Ice World 2017 in Nikko, 6th August 2017) "Tu sei" by Vittorio Grigolo, choreographed by David Wilson.
Homage to Denis Ten (1993-2018), Our Beautiful Skater Forever
町田樹さんが、2年前にYouTubeで公式に共有してくれていた、デニス・テン選手の演技動画。
2年前に急逝したテン君の、日本で披露された3年前の演技(2017年夏のプリンスアイスワールド)。
先日、初めて観ました。
紹介された時からいつか観たいと思ってた。その時は自分の気持ちが混乱してて見られなかったけど、あれから2年経ったテン君の誕生日の頃、ふと見てみようという気持ちになって。
氷上で滑り出したテン君を見た瞬間、「ああ、テン君だ」って思った。
強い意志と繊細な感性が、流れ込むように画面を観る自分に向かってきて、それがあまりにもテン君そのものに見えた。
テン君のスケートの動きの全てが、どこまでもテン君で、(当たり前か)、一つ一つの所作の細やかさや、美しさや、力強さや、目線から、テン君の観る人に伝えようとする気持ちがギューっと伝わってくる。ああすごくテン君だなあってひたすら思って胸がいっぱいになってしまった。
震えて、すごく、すごく震えて、でも、なんでいないのって思ってしまう。なんでいないの。こんなに輝いて瑞々しくて、心を震わせてくれて浸らせて、なのに、なんでいないんだろう。いるけど。画面の中で、今も輝いてる。今の自分の心にこんなに響く。でもなんで。
まだ、やっぱり受け入れられない。
だけど。
どんな時も理想を追求しようとする気高さはテン君の美徳で、テン君は最後までそうで、自分にとってのテン君のスケートの魅力もそこにあるんだと、Tu seiを観て改めて感じました。
観ることができて、良かった。
生き方が伝わるスケートって、やっぱりすごい。
テン君のフィギュアスケートは、テン君自身の魅力が詰まってる。
テン君。
生まれてきてくれてありがとう。
フィギュアスケートをしてくれて、沢山の演技を見せてくれて、ありがとうございます。
テン君のカザフスタンでのショーで、ショーを観に来られない人達に向けてまで、細やかに楽しげに発信し続けてくれた事も、本当に嬉しかったのを、いつまでもよく覚えてます。
自分自身がスケートをするだけでなく、カザフスタンにフィギュアスケートを広めようとしてたテン君。
人の為に動くことを、楽しんでるように見えた。
他人を喜ばせようと、ニコニコと精力的に動き続けてた。
沢山の美しい気持ちを、本当にありがとう。
町田くんが色んな権利をクリアにして、公式に上げてくれたテン君の貴重な演技動画、本当に感謝です。またいつか、きっと観ます。