Art on Ice 2015 コラボ
Turn off the light (by Nelly Furtado)
突然ですが。
高橋大輔の踊ったTurn off the lightって御存知ですか??
もちろん。高橋くんファンの方は御存知でしょうけど!
競技を一度引退した後、しかも海外でのアイスショー「Art on Ice 2015」限定のコラボプログラムで、日本でのTV放映はだいぶ遅れてCSであっただけのレアプログラム。
ですが。
心強くもありがたくも、プロ並みの腕前と、プロさえ超えそうな情熱を持った高橋くんファンの方々が、自前カメラで素晴らしい映像をたくさん残して下さったのです!!!ファビュラス!!(撮影が禁止されてないショーだった)
もしももしももしも万が一、見た事ない方いらっしゃいましたら、是非ご覧になるととっても良いと思います!人生が豊かになると思います!スゴイのです!!フィギュアスケートっていうか音楽ライブ???ライブセッション????スケートと音楽の!!!血湧き肉踊るカーニバルなんです!!!!!スッッゴイの!!!!!!!
と、息も絶え絶えに訴えかけたい、自分にとって超魅惑のプログラム。
これを見たからこそ、その後の高橋くんの期限不定のNY留学中も、なんやかんやでやり過ごせたんじゃないかと思う、自分は。
ライブの魅力
人が演じるものって、演じ手のちょっとした間の取り方で、観る側の印象が大きく変わる。
落語とか漫才とか、同じ演目でも間の取り方で面白さが全然違ったりするけど、フィギュアスケートもそうで、高橋君もかなり変化する。ジャンプなどの要素の成否云々とは別で。
いつも同じ、ではないけど、ハマった時のストライク加減がすごい威力で、これがもう何にも代え難く、病み付きになる。
よく練って計算された動きが大本にあるんだけど、それとは別の、その時々の場に対応するような間の取り方の変化がたまらない!
すごくライブ感のある人。
テレビ越しですらその空気感に自分が参加していると錯覚するくらい、巻き込む力が強い。
このネリー・ファータドとの ”Turn off the light"では、その真骨頂を見たと思った。
録音の音源ではない生の音だからこそ、よりはっきり見えたのか。ここまで出来るの???ってビックリした。
その力が見せる刹那感!たるや!
一期一会にも程がある。
その時間は無我夢中で熱狂して、終わった瞬間にこの演技はもうこれっきりなのかって気づいて胸が痛くなるくらい。嬉しいのに楽しいのに終わるのが悲しくて泣きたいくらいだ。こどもか。
ネリーさんの飛び抜けたライブ力に大輔さんが呼応したのもあると思う。
他人の力に自分を完全に預けられる(ように見える)あの彼の度胸の塊(だと思う)みたいな才能が、このコラボレーションで驚くようなライブの表現を見せてくれたんじゃないかな。
ドラムもギターも、音が全部、高橋くんの身体を通っていく感じがする。彼の身体を一度通してから音が聴こえてくるような。でも通り方が毎回違う。
高橋大輔って人は、オフアイスではめちゃめちゃ気遣い屋で、すごく場の空気を読む人だと、側で見ているスケート仲間や記者達からよくそんな話が出てきますが、それもオンアイスでのこの力と関係してるかも知れない。
目線が冷静で視野が広い、と思う。
その場を的確に把握する力は、あのビックリするくらい強い共鳴力に繋がってる気がする。なんとなく。
Art on Ice は、ステファン・ランビエールのいるスイスで開催される豪華なツアー型アイスショーで(ステファンも素晴らしかった!)、この年はチューリッヒ、ローザンヌ、ダボスの3都市、移動入れて10日間の長期間ツアー。
公演数も多い分、高橋くんの演技の、日を追うごとの進化っぷりも面白かった。
特にこのコラボプログラムはこのショー限定だったから変化も大きくて、3日目辺りでグンっと変わり、4日目には自由なライブ感に息を呑んだ。
なのに更にその後も進化が止まらない。そっからツアー千秋楽までの変貌振りは、度を超してスゴかった。
ライブって生き物なんだ!プログラムって生き物なんだ!って心の底から実感した。
セッションの楽しさ
ネリーさんが高橋くんの動きを見ながら歌い方を変える。
それに、高橋くんが反応する。
公演後半になるともう、二人が音で遊んでる感じ。
まったく制約がないみたいに自由に見えた。
遊んでるようでもあり真剣勝負のようでもあって、ワクワクする。
一方的じゃない共同で作っていく空気が、ものすごく有機的。ものすごくセッション。
二人の化学反応が、観客をとんでもない場所へ連れていってくれるー。
それを目の前で(PC画面越しにだけど)見せてもらえて大感動です!
小さな画面からも溢れ出るエネルギーに体温が上がった!!
この素敵なコラボの進化の過程を、長いツアーの中で公演ごとに追わせてもらえたのは本当に楽しかった。
動画を撮って下さった方々、詳細な雰囲気を伝えて下さった方々、本当に本当にありがとうございます。なんという幸せの恵みだったことか!🙏🙏🙏
お陰様で、この世にこんな楽しいものがあったのか!って、自分の世界にお宝が増えました✨
高橋くん見てて何度かこの感覚を経験してきたけど、またそのデカイヤツをドカンとくらってしまって、嬉し過ぎて狼狽えるくらい。本当にありがとうございます。
ネリー・ファータドさんの素晴らしいライブの才能にも大感謝です!
生(Live)の世界
高橋くん、「自分にはライブの生の世界の方が合ってるかな〜」とかなんとか、NYから帰ってきて色んな仕事始めてた頃だったかに、どっかで仰ってたけど。
このプログラムを体験しちゃった(動画で)こっちにしてみりゃ、『〜の方が合ってる』どころじゃないです!って言いたかった。
あのね。高橋くんのあのライブ力は尋常じゃない!常人じゃない!
甚だしく非凡!完全におかしい!!あんなんアリ????
「こっちの方が合ってるかな〜」どころぢゃないって絶対!
だから、そんな貴重な才能を目覚めさせてしまったんなら、それ眠らせといたら本気で世界の損失だと、思うんだよーーーー!!!!!!!!!
って言いたかった。とても言いたかった。なので、今言う。
でも本人がその気にならなきゃ、全然意味がないし。
何より本人がそれで幸せじゃなきゃ、全然嬉しくないし。
だから良かった。その気になってくれて良かった。
ってゆうかなんかこっちの想定を一気に超える本気が来たけど。
競技復帰はさすがに
どんでん返し過ぎ!読めなさ過ぎ!突拍子なさ過ぎ!でした!
安定感ゼロの面白さをいつもありがとう!!!
ショーの魅力と競技の力
今高橋くんがやってる競技スケートでの本気は、ステージが違うから、”Turn off the light"みたいなセッション的爆発はないだろうけど(ないよね?)、競技プログラムならではの素晴らしさもいっぱいあって(フルリンクサイズとか、フルリンクサイズとか、フルリンクサイズとかetc)、演技者としてもそこでしか手に入らないものがあるんだろう。
日々身体を細かく鍛え上げてプログラムを仕上げていく過程を、試合の緊張感の中で滑り切る充足感を、今度こそ目一杯やり切ってくれたらいいな。
そしてその後、現役を卒業した暁には!
ショーの世界でまた新しい世界をー!…って、ちょっとこれは勝手に先走って楽しみにし過ぎだけど(笑)。
楽しみが多くて幸せだなあ。
でもまずは一個一個、目の前の楽しみを味わおう。
その今やってる競技スケート、
高橋大輔選手復帰2戦目、西日本ブロック大会まであと10日を切ってしまった!
ソワソワし過ぎてまた気もそぞろになりつつあります。
さあ!またあのプログラム達に会えますぞ〜(画面で)!
Pale Green Ghosts!!!
The Sheltering Sky!!!
どんな変化が見られるのか!
楽しみだ〜〜〜〜〜!!!
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動画は “Art on Ice 2015” “ Turn Off the Light” “Daisuke Takahashi”で沢山探せます。特に最終ツアー地・ダボス(2月13日,14日)(9・10公演目)の弾け方が好き。
一つだけリンクでご紹介させてください!
◆ローザンヌ公演(2月11日)(8公演目)
Art on Ice 2015 Lausanne – Daisuke Takahashi, Nelly Furtado singing "Turn off the light" live