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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

村元哉中/ 高橋大輔 RD ソーラン節 / 琴

村元哉中/ 高橋大輔 リズムダンスRD
Soran Bushi (Maia Barouh) & Koto (CloZee)

アイスダンスのリズムダンス(RD)では、シーズン毎にリズムやテーマに指定の課題がある(らしい)。今シーズンはパターンダンスがミッドナイトブルースで、リズムのテーマはストリートダンス(ヒップホップ、ディスコ、スイングなど)、ジャズ、レゲエ、ブルースから2つ以上を選ぶ(らしい)(他にもっと細かく規定があるけど割愛)。

哉中ちゃんと高橋くん(かなだい)の二人が選んだのはブルースヒップホップ
ブルースとして「Soran Bushi」(ソーラン節)、ヒップホップとして「Koto」(琴)という和楽器を使った曲で、選曲だけでも斬新なのプログラム。振付も斬新!

19th Annual Labor Day Invitational(@米・フロリダ)

最初のポーズと動き出しから独創的で心を掴まれた。
ここ特に、高橋選手の黒衣装に指ぬきの黒グローブがめちゃめちゃ良い仕事をしてる❤️

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そして高橋大輔選手の速い動きとビタっとしたトメ、村元哉中選手のしなやかなキレの動き、そのシンクロ感が素晴らしーーーーー!
動きのタイプは違ってもキュッと止まる感じが揃ってて目が吸い寄せられる。カッコイイ!

で、高橋くんが見事に漁師!海の男!高橋くんの日焼けがここまで良い方に作用したプログラムがかつてあっただろうか。ない!(即答)
いつも「もっと白い高橋くんが見たい…」とブツブツ思ってたりして申し訳なかったですが(笑)、今回ばかりは確かにイイー。
精悍で力強さが漲ってて、このプログラムのカッコ良さにピッタリだ。

最初の哉中ちゃんのあの座り方も、なんか不思議なカッコ良さがある。片方だけ胡座みたいな。
普通の座り方じゃないなあと思って無謀にも真似してみたら(床で)、まず足が曲がらない、太腿がつる、腕なんかあげたらフラフラするし、そのまま立ち上がるとか絶対ムリ。私と比べたってしょうがないけど、哉中ちゃんの柔軟性と体幹は一体どうなってるんだ。

どんなヨガのポーズでもやすやす出来そうな哉中ちゃんのしなやかさ。その上、高橋くんの力強さに合わせるように、キュッと止まれる体幹の強さ。
村元哉中選手が素晴らしいダンサーなのは知ってたけど、本当に凄いダンサーだなあ。

確か高橋くんをアイスダンスに誘った後、まだ返事を待ってる間に、哉中ちゃんはL.A.にダンス留学に行ったりしてましたよね。スタジオ巡りしてヒップホップとかコンテンポラリーとか。ずっと着実に準備をしながら、努力を重ねてきた成果なんだな。
そして今シーズン、緩急とトメの達人でもある高橋くんを見ながら、ずっと一緒に練習してきた。飛躍的にレベルアップしてるのは、高橋くんだけじゃないよね。二人ともスゴイ。

前半のソーラン節のMaiaさんの唄がまた神秘的で壮大でイイ。
ソーーランソーーランって節回しがずっと頭の中に木霊する。海の精霊が歌ってるみたい。
「チョイ」とか「ショ」の抜け方も、自分の何かをくすぐってきます。そこに合わせてくるかなだい二人の動きもまた、好き!波のうねりにしぶきのアクセントが見えるー。「ハイハイ!」も。

どっしりねっとりしたブルース部分。パターンダンスがしっかり身体に落とし込まれてきたら、この辺は更に大化けしてきそうな予感。

そしてお魚釣リ上げリフト!
高橋くんが緊張感高いと言ってたリフト、哉中ちゃんが今までで一番ビビってるかもと言ってたあのリフト。
確かに後半の逆さ吊りブン回しから降りるまでとか見てるだけで緊張でドキドキする。ダイナミックでカッコイイけど、あれは見てる私がビビりました。
そもそもあの高さで両手離して逆さになってギュンギュン振り回されるとか…度胸あるってレベルじゃない、凄過ぎる。アイスダンス女性陣って勇者ばっかりなんだろうな。

でもこのアクロバティックなリフトも、入り方は無理なくスムーズで、いつの間にか哉中ちゃんが高橋くんの肩まで上がってクルクルしてた。この上達っぷり❤️さ・す・が!
きっとそのうち、怖いって思うのも忘れるくらい決まってくる(ワクワク)

後半「Koto」のヒップホップ部分は、ひたすらに速い踊りがカッコイイ!
哉中ちゃんが、氷艶で高橋くんがやった出雲阿国のダンスみたいなの、と希望したらしいVOGUEなダンス。高速の手の振りだけじゃなく、スケートを活かしたシャープなダンスになってる。
で、ツイヅルの入れ方がドンピシャ!琴か三味線かあの和楽器の高い弾くような弦の音でキュルキュルキュルっと。好き。アガル!カッコイイ!永遠見てられる。カッコイイ!!!

ところで、今回はかなだいのアイスダンサースキルの超進化に加えて、元々の魅力もどんどん見えてきてるのが嬉しい。

高橋選手は本来は小柄だけど、リンク上では実際より背が高く見えたりする。高橋くんのシングルスケートではよく見た現象だけど、アイスダンスでもこの不思議魔法が帰ってきた。(靴のせい(だけ)じゃない)
身長差があまりないパートナーが側にいるのに大きく見えるって、シングルの時より更に不思議かも知れない。なんでそうなるんだろう。高さってより存在感なのかな。

そして以前にも増して、高橋くんの大樹のような身体のブレの無さ。
これが哉中ちゃんのしなやかな動きと合わさると、なんか楽器の音色が増える、みたいな、2倍じゃなく無限に増えた感じで、うーん上手く言えないけどとにかくなんか、スゲーーー!(小学生感)
ポニーテールを振り乱してキレキレに踊る白い哉中ちゃんの背後で、スタンド能力者のようになってる黒の高橋くんの力強さよ。
二人それぞれの良さが更に強化されてて、その事で二人でいる良さを更に感じる。この二人、かなだいならではのプログラム。素晴らしいプログラムを本当にありがとうございます!

振付は、マリーナ・ズエワ コーチ (Marina Zoueva)、イリヤ・トカチェンコ 氏 (Ilia Tkachenko)、矢内康洋さん(ひょうえんず!)。哉中ちゃんによると、高橋大輔選手のアイデアもだいぶ入ってるらしい。

あと、このプログラムは二人して正面を向くダンスが多めで、哉中ちゃんだけじゃなく高橋くんの鋭い目線も、会場へバシバシ飛んでるのが嬉しいです。

とは言え、まだ全体的に慎重さも感じた今回のRD。
でも初戦でこれなら、こっからのプログラムの進化にワクワクしかない!きっとこのカッコイイ振り付けを更に超えてくる!

次が楽しみーーーー