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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

村元哉中/高橋大輔 NHK杯2022オペラ座の怪人

かなだいのNHK杯オペラ座
よかったーーーーーーー!

村元哉中高橋大輔だけのオペラ座の怪人
NHK杯2022版

地上波組の自分は、実は観る前に結果を先に知ってしまったもんで、ちょっと心配しながら見始めてしまったんですが、全然!イイ!
イイじゃーーーーん!

確かに高橋選手が、何か不安材料があったのか最初から緊張してる感じというか、目が儚げでドキッとした。ファントムの病み方の路線が、今までと違くないか?
繊細で傷つきやすそうでめちゃめちゃ一途で、愛おしさが募るファントムさんと、夢幻のように美しいクリスティーヌでした。
後から各メディアのカメラマンが上げてくれた写真を見ても、高橋ファントムの目がどっか優しいのが多い。

狙ってそうだったのか、緊張と相まってそうなったのか私には分からないけど、それがまた多面的な怪人の一つの面として見えてくる。そっちの方向からクリスティーヌに迫るとはズルイじゃないですか高橋・病み・ファントムー!反則!
でも…どんなに繊細でも優しげでも、一途さが重過ぎるんだよね闇ファントム…。
その怪人に戸惑い怯えつつも、時に応え輝いていく哉中・THE聖母・クリスティーヌ。

美し過ぎてせつない。

www3.nhk.or.jp

作品としての力

かなだいのオペラ座の怪人は、作品としてとにかく好き。秀逸。

冒頭の舞台芸術的なコレオとか、なんと言っても振付が魅力的で鷲掴まれるけど、選曲も繋ぎ方も順番も本当に素敵です。この編集は村元哉中クリスティーヌ作なのですよね!天才ですね!(あれ?哉中ちゃんもファントムなのか)

不安定な旋律のストリングスで始まって、一瞬怪人の懇願するような優しい歌声が入ってからの低い弦の弾くような音。まるでその音がトリガーになったようにクリスティーヌが逃げようと手を伸ばす場面がいつもドキッとする。不穏極まりない〜。
その後一気に音が増えて、音楽が盛り上がっての飛び立ちリフト!

今回からだいぶ変わった後半からの振付も、またすごく素敵。好き。素敵!素敵!
怪人のクリスティーヌへの狂おしい思いが伝わってきて、クリスティーヌからも確かに喜びが溢れて見えて、後の別れを知ってるだけに切なさがどんどん増す。喜び一色になれない。

せつない。

ファントムがあまりにも懸命に献身的で、も、もうこれは、このままクリスティーヌ絆されて結ばれちゃうバージョンに行っちゃっても良いのでは?とストーリーを変えたくなるレベル。あ、でもやっぱり、愛を知ってクリスティーヌを手放すファントムの憔悴も見たいや。(笑)

振付は、ベストを求めて最初からどんどん変わってるようだけど、ついに完成に辿りついた感じ?後はこれを滑り込んで磨き上げるのみかな?これからが楽しみだ!

かなだいのアイスダンス

高橋くんが演技終わって跪いたまま哉中ちゃんを見上げて、目でなんか会話してたのは、最後のリフトが危なかったんですね。私は世界に浸り切って気づかなかった。
リフトから降りる時ちょっとガクガクしたなとは思ったけど、それはファントムがクリスティーヌとの別れに動揺してるからだと思い込むくらい、完全に脳内オペラ座でした(笑)
ツイズルのズレすら、二人の心のすれ違いと解釈できるし(笑)。何があっても二人がファントムとクリスティーヌであり続けるから、そうゆうもんだと思えてしまう。

高橋選手がアイスダンスの一番の魅力として語っていた「世界観」*1
本当ですね。アイスダンスって自分にとってもそこが魅力だなあ。
高橋くんは確か昨年のインタビューでも、点数に響くような取りこぼしのミスよりも、世界観を壊すミスを嫌がってた。観客としても、プログラムに作品として浸れるのって、本当に幸せだ。

NHK岡山さんが見せてくれたN杯後の高橋くん単独インタビュー*2では、その時々の二人の感情でいわゆる「"なま物"的な感じ」で演技をしてると話してた。なるほど舞台っぽさはソコからも来るのかな。毎回違って毎回楽しい。何回も観たい!やっぱりロングラン希望!!

余談

それにしても最後のポーズ、村元選手の背筋をスッと伸ばして立つ姿勢に対し、高橋選手がひざまずいて終わる、というあれは、イイ!
羽ばたいて未来に向かうクリスティーヌと、蹲るファントムの対比、と言うのもあるけど…、

これはつまり、演技後は必然的に”高橋くんが哉中ちゃんを跪いて見上げる”という状況が生まれる訳で。その図式をあの二人がやると、どうしたって可愛さとか萌えとか癒しが押し寄せてしまう。演技に感動してる直後に、なんか演技へのとはまた違う愛しさがドドッとくる。笑

思い返せば前2シーズンのラバヤデールもそんな感じのラストでしたよね?
まさかズエワさん、分かってての犯行ですか?確信犯ですか?ありがとう!LOVEマリーナ・トラップ!(決めつけ)

しかし高橋くんも演技後に素の高橋大輔に戻るのが早いけど、哉中ちゃんも天使クリスティーヌからあっという間に哉中姐さんに戻りますね(笑)。二人とも憑依されたとしか思えない程の役への入り込み方なのに。そのギャップも楽しい。

高橋くんがアイスダンス始めて2年目の昨季に、世界選手権16位になったかなだい。今年で3年目のNHK杯
昨季まではアイスダンサーとして世界の選手達と競ってるだけで感動してたのに、今季は期待が更にあがっちゃって、もっと上に行けるはず〜なんて無責任に思ってしまうのも、期待を煽るだけの素晴らしさを二人が見せてくれるから。
他のアイスダンサー達が長い時間をかけて築き上げてきたもの、時間をかけるしかない技術があるのは流石に私にももう分かる。でもかなだいの二人ならではの世界の爆発が、遠からず来そうだな、なんてつい思ってしまう。
試合が終わる度に、もうが待ち遠してくて堪らなくなる。

と言うわけで次回の試合、全日本フィギュアは12月22日(木)から。ひゃー楽しみ!
今年こそ!アイスダンスにも放送枠を!フジさんどうでしょう!!!

ちなみに2022年全日本フィギュアの日程をメモ。
◆12月21日(水)
公式練習・開会式

◆22日(木)
14:45~ アイスダンスRD
16:20~21:00 女子シングルSP

◆23日(金)
15:30~ ペアSP
16:20~21:00 男子SP

◆24日(土)
14:15~ アイスダンスFD
17:00~21:10 女子シングルFS

◆25日(日)
15:30~ ペアFS
17:00~20:30 男子シングルFS

◆26日(月)
15:00~17:45 メダリストオンアイス