はてはてマーチ

「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

高橋大輔 沼へのプログラム番外 Luv Letter

突然ですが、皆さんが免疫力を上げたいーって気分の時に見る演技って何ですか。

考え始めたらアレもコレもと頭に浮かぶけど、私はまずは、高橋くんのLuv Letterにしました!

Daisuke Takahashi in Medalist on Ice 2009 with Luv Letter

Luv Letterは、観てるとジワジワと幸せに包まれて、観終わってもじんわり効果が続く、幸せ物質100%なプログラムの一つだと思う。
ちょっとした幻覚も見えますが、幸せなだけなので大丈夫!
桜の開花が待ち遠しい今の時期、特に大変観たくなるプログラムでもあります!
(久々に観て効果に浸ってる最中)

人生は辛い事も大変な事も多いけど、思い出して幸せ気分に浸れるものがあると、すごく心の支えになる。
高橋くんの演技も、自分にとって間違いなくその一つ。
なかでもこのLuv Letterは、優しさと慈愛と幸せに満ちた、癒し度最高レベルです。

高橋大輔 沼へのプログラム番外

タイトルに番外って書いたのは、以前「高橋大輔沼への道」シリーズとして自分の落ちてきた過程をいちいちブログに書いていて、その本編はもう終了したから。

リアルタイムでは同じシーズンの競技用プロ「eye」や「道」に夢中過ぎて気を取られてたので、「Luv Letter」は”当時落ちたプログラム”とは言えない。勿論いつも楽しみにしてたしかなり好きだったけど。
でも何年か経ってからも気になって何度も見返すうちに、後から”落ちた”。
噛めば噛むほどに味わい深いスルメプログラム。

高橋大輔2009−10年エキシビション
luv Letter (by DJ OKAWARI)

右膝大怪我からの復帰後に初めて披露された、10年前のバンクーバー五輪シーズンのエキシビションナンバー。
術後のリハビリで変わった身体のしなやかさ軟かさが、存分に発揮されたプログラムだと思う。とにかくフワッとしたやわらかさが印象深い。
振付はその年のショートプログラム「eye」と同じ宮本賢二さん。

上を見上げていた横顔が、ふっと静かに俯いて何かを掬い取るような仕草で始まる。
足下にある大切なものを探すような、それか踏まないように気をつけてるみたいな、もしくは愛でるような、なんか優しくそっと慈しむような動きで始まるのが、最初っからきゅううううぅぅっとなります。そ、それを俯き加減でやるのは罪深いでショ!

ふわっと始まって、音もなくあっという間にスピードに乗ってくる。
高橋くんのトレーナー渡部さんが彼のスケートを「泳ぐ」と表現してたけど、ワッカルなあ。ホントに泳いでるって感じします。氷上だとかスケート靴だとか忘れてしまう。

どの動作も全然力みを感じなくて、ほんの一振り、ほんの一蹴りで、自由自在に動いてるみたい。尾ビレの一振りでスーーーーーーーーっと進むお魚だ。

春の水面がキラキラ反射してるみたいな静かなピアノが続いてるとこに、ストリングスの波が近づいてきて、そこから一気にザザーーーンとベース(多分)ドラムス加わってくとこがあるんですが、そこでくるんです、あの豪速のおさかなさんが。
顔を上げて背筋を反らせて両手を広げ、片足だけでカーブを描きながらビューーーーっと進む。あれは何回見てもすごい開放感。
全身で風を受けてブワ〜〜〜〜〜っと気持ち良さそうに進むの。
こっちもブワ〜〜〜〜〜ってなって、洗われると言うか、なんか自分の中に風が吹く。あれはイイもんだ。ホント。大好きです。

大好きです。

高いピアノの音が、つぶつぶの粒子みたいで、クルクル回る高橋くんの動きに合わせてキラキラと舞っていくように感じるのがすごく好き。
衣装の袖をなびかせながら風を切ってフワフワくるくる絶え間無く動く高橋選手の周りに、いつの間にか桜吹雪が見えてくる。

ところで、このプログラムでが舞ってるように感じる人ってどれくらいいらっしゃるでしょう?結構いらっしゃいますよね?

衣装の力

Luv Letter”で自分が最大に不思議なのは、衣装のの印象と曲調から受けるイメージの色がかなり違う(自分には)事。
なのにその印象のズレが作用して結果的に強く心に残る複雑な匠の技、みたいなトコ。

自分がこのプログラムから受ける印象は、ピアノと弦の音色が繊細に瑞々しく響く、優しくて儚いイメージなんです。
桜の花びらが舞うような、軽やかで淡い色のイメージ。

でも衣装の方は、重みのある強くて艶やかな色達。

基調がで、着物風の襟部分にの模様、袖の部分も着物をイメージしているようで、先が開いてて風になびく。この袖が左右違う色で、鮮やかなオレンジと濃いという強い色合わせ。

で、高橋くんの動きと音楽から見えてくる景色は、清涼な風と舞い散るになる。

このプログラムは宮本賢二さん振付ですが、確かこのプロを作る1年程前に、高橋くんが宮本さんの似顔絵(?)を描いた絵がオレンジと紫じゃなかったでしたっけ。イメージカラーとか言って。関係ないかな。

自分がプログラムから感じる色味と、実際に目に入ってくる色彩が違ったから、何かダブルイメージみたいになるのが面白い。

音楽を桜だとすれば、高橋くんは桜そのものじゃなくて、桜の中で舞う別の人。曲そのものというより、曲に捧げる舞みたいな。そんな。

あと、曲名は英語のタイトルなのに、ここまで和を感じて桜のイメージにまで繋がったのも不思議。

何と言っても、軽やかなピアノの音に合わせて動く、高橋くんのふわっとした柔らかい動きが、舞い散る桜の花びらを見せてくるんだけど、衣装の和風っぽさが気持ちを”和”に寄せるってのもあるのかな。
(襟元の金襴(?)の模様が桜らしいけど、あの細かい模様は自分にはちゃんと見えてなかった。)

透明感のある音楽と、艶やかな着物風の衣装と、繊細でしなやかな高橋くんの動き、全部が絶妙に影響し合って、私の脳内イメージにやってくる。

しかも高橋くんの動きは、優しくて軽やかなだけじゃない。
グッと前に伸ばす腕とか、複雑なターンの切り返しみたいなトコとか、重さとか強い意思を感じて、観てるこっちも力が漲ってくる。
そうなるとストリングスの重奏の厚みが、確かに軽い花びら達だけじゃなくて、大地に根を張るぶっとい古木の幹の重さを感じるような気もしてくるんだな。
いろんなイメージが層になって重なってる。

五輪シーズンだったし、テーマとして「日本」を意識してたんでしょうか。
たおやかで儚い美とか、絢爛で鮮やかな和の色彩とか、武道のような柔の強さとか。一人で氷艶やってるみたいな?

と、さっきから勝手に桜だの和のイメージを繰り広げてますが、もちろん全部私の勝手な脳内の話です。
とにかく祈りのような捧げ物のような、透明感のあるLuv Letter.
観てるだけで禊ぎになりそう。

メダリストオンアイス2009

自分は、冒頭のリンクに貼った全日本のエキシビション、メダリストオンアイスでのLuv Letterが好きなんですが、この時はアンコールでeyeもついてきた。

ほんの一瞬で完全に別人格!
同じ人なんだけど、流れる空気も出すエネルギーも全然違う。なんか動力の根本が違う気がするんだけど、一番わかりやすいのは、リンクの氷の質感が変わるところ。
luv Letterの方が絶対に温度が高いし、eyeの方が絶対に硬度が強い。

氷の方も別人(氷?)になる。
あれは、自分にとっての高橋大輔さん七不思議の一つなんですが、何回見ても心底ビックリします。

私にとって高橋くんの演技は、もう必須栄養素みたいなもんだなって改めて思う。
楽しい時はより楽しく、でも辛い時こそすごく効く、とってもありがたい大切なもの。
そうゆう心の支えを沢山供給してくれる、スポーツやエンタメやアート。

その界隈の人々が、新型ウィルスの影響で特に大打撃を受けてる今の現状に、胸が苦しい。
何とか持ち堪えられる対策を、何か考えられたら。何ができるんだろう。

スポーツもアートもエンタメも。
大袈裟なんかじゃなく、私にとってこの世に生まれて良かったって思える大切なものなんだよぅ。自分の生活を彩る必要不可欠な元気の源を含む、大切な日常はどうしたら守っていけるんだ。

3月18日から予定されていた世界フィギュアも、開催一週間前で中止の決定。
この日のために準備してきた選手達はもちろん、関係者など参加する予定だった全ての人の心労・心痛を思う…(泣)
それぞれの日常が、早く早く戻ってきますように。

と、取り敢えず…マメにしっかり手を洗って、今手に入る幸せの元で免疫をしっかり守って、考えよう。

ちなみに、「免疫力UPに良さそうな演技」(対自分用)として勝手にまず候補に浮かんだのは、Luv Letterの他に、今季高橋くんのThe Phoenix、宇野くんのGreat Spirit、そしてプルさんのセッボン(Sex Bomb)でした。☺️

皆様のオススメはなんでしょうか。

追2

世界選手権は一旦中止ですが、Twitterで#自宅で世界選手権って企画を発見。コレは、スケオタさん達による過去のワールド名演技知識総結集!になるんでしょうか。
記憶に新しい演技から懐かしの演技も、私など知らない貴重な素敵演技もきっと沢山紹介される予感。ワクワク♪