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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

高橋大輔 LOVE ON THE FLOOR 2017

以前LOTFについて書いた時、初年の2016年のとまとめて2017年の事も書いちゃったけど、やっぱりこの”LOTF2”の事をもうちょっとちゃんと書きたくなった。

と言っても、現場で数回見た記憶だけが頼りなので、2年経った今の、印象だけの切れ切れの感想。もしなんか間違えてるのに気づかれたら、教えて頂けるとすごく助かります。(他力本願🙏)

LOVE ON THE FLOOR 2017 (LOTF2)

LOTF2年目の高橋くんの進化は目覚しかった!前回もすごい才能を感じさせたけど、今回はそれが一気に開いてきた感じ。
振付のジェリとポール、演出のシェリルの高橋くんへの期待の言葉が入った動画はこちら↓


『高橋大輔 in LA 2017』予告動画を公開!

PROLOGUE
Glory (Common, John Legend)
映画『Selma』主題歌

胸が、軋む。
ギリギリする。
観ている自分が苦しくて悲鳴をあげそうなくらい、彼の踊りから痛みが伝わる。

高橋くん一人で始まった踊りに、途中で群衆(ダンサー達)が合流。
無表情なたくさんの人々。
強く訴えかける彼と、顔の見えない影のような群衆との熱量の違い。
不意に人々が方向を変え、次々と去って行く。
追い縋っても誰も振り向かない。
一人残った彼の踊りから、嵐のような感情が聞こえる。
全身全霊の叫び声のような。
舞台の初っ端から、抉られるような気持ちの持って行かれ方。

彼がよくスケートで見せるあの気持ちの放出を、陸のダンスでも見せてくれた。
陸でも自由になってきたんだなって、勝手に思ってそこにもしみじみ。
振付ではなく、ただ心の動きそのままのように見える時のアレ。

独りの彼が空を仰ぐ。暗く分厚い雲が勢いよく流れていく。

泣きたくなるようなプロローグ。
すごい。


Singing In The Rain (Gene Kelly) リミックスバージョン

メンズダンサー達やチャーリーと一緒に、傘を使っての洒脱で楽しいナンバー。
オリジナルの雨に唄えばとは違い、ビートの効いたアレンジに合わせて、ダンサー達はもちろん、高橋くんの足技や身の捌き方が軽くて鮮やか。
軽快でカッコいいダンス。
お茶目で可愛いくて、キレのある高橋くんが楽しめました。
もしかして、こうゆうチョコチョコしたすばしっこい動きの方がやり易かったりするのかな。かなり複雑な動きで覚えるのも大変そうだけど。
仲間との目配せや戯けるような仕草もあって、彼自身もすごく楽しんで見えた。

Hollaback Girl (Gwen Stefani)
(別名:バナナ)

吹いた。
ハチャメチャに可笑しくて、底抜けに明るくて、楽しくてウキウキする。
背景の映像がアニメ的なファンシーさで、そこにウンチくんのキャラが流れてきたりする世界(笑)。

クリスティーは風船持ってローラスケートで登場するし、マーク(ダンサー)はニコニコと肉体美を披露するし、チアガールズ4人は元気溌剌の明るさでマークを取り合って喧嘩を始めたりして。

きわめつけはバナナ(笑)。
バナナの着ぐるみを着たメンズダンサー達が舞台の下に賑やかに登場する。
なんのコントかと思うような視覚状態なのに、ノリノリのキレキレ。カオスの極地。もう笑うしかない。

そして高橋大輔〜。
真っ白なスーツに、真っ赤な花(多分)のついた派手な帽子に、黒いサングラス。
胡散臭さ全開の出で立ちで、胡散臭さ全開の雰囲気で、並み居る可笑しな人達の総統みたいなオーラで、軽妙に弾むようにフリフリしてやってくる。
これがすごく妙なのにカッコイイんだ!何故なの?!

加減によってはちょっと軽薄にも下品にもなりかねない路線なのに、高橋くん含むダンサー達の動きの緩急が絶妙にリズミカルで楽しくて、気持ちが巻き込まれる。
力の抜き方とトメのビシッとしたアクセントがあぁたまらない。

この緩急がダンサーそれぞれに個性があるんだけど、高橋くんホント素晴らしい。
彼のコミカルで力の抜けた切れ具合が、どうしようもなくツボです!
軽やかな脱力感とフワフワのお祭り騒ぎでとにかく楽しいシーンだった。

Time Is Running Out (Appollo 440)

2016版でめっちゃ印象的だったこの「実験」のシーン。
2017年版はだいぶ変えてきた。

基本のコンセプトは前回と同じなんだろうけど、ずっと台上だけでダンサー達に崇められてたような高橋くんが、今回は途中で舞台に降りてきて(降ってきて?)一度ダンサー全員と交わる。
クロバットな技もあって、より動きが派手になりダイナミックに。
前回は声も殺して微動だにせず畏怖に震える感じだっだけど(私が)、今回はウォォォォオオ!ってなる感じ。

高橋くんの冷たさも厳かさも変わらないのに、ちょっと人間の熱を感じるような。
彼の役割が前よりはっきり見えたような気もする。
異質な存在感。
2017版も見応え抜群!

Hometown Glory (Adele)

なんかこう、心がシーンとなって、ギュウって抱きこまれて、いつの間にか泣いちゃう感じ。

寄り添われてるような、独りのような。
淋しいような、気高いような。
優しいような、苦しいような。
力強いような、心細いような。

…延々当てはまるコトバを探し回っても、どれも当たってるようで一つもピッタリ来ない。
いろんな気持ちがグルグルして、じんわり胸が締めつけられていつの間にか泣きたい。

黒人のダンサーDJ.Smartと、白人のダンサーNick Lanziseraと、アジア人の高橋大輔
その3人がコンテンポラリーな振付を上半身何も纏わず踊る事で、より素肌の色の違いが際立ち、それぞれの踊りの個性も浮き立つような気がした。
力強く躍動的なスマートさん、繊細で柔らかいニック、無垢そのものみたいな高橋くん。

ダンサーの二人はそれぞれに抜群のしなやかさと自由自在な動きが本当に見惚れる。
その素晴らしい彼等と呼応して動く高橋くんは、感情の純度の高さで輝くような不思議な存在感。
目が吸い寄せるような磁力だった。
何だろうあれは。

ヤラレタ。
曝け出してきた。
自分を解放する、何も纏おうとしないこの純粋さ。
音楽だけに身を委ねる。

これが彼だ。

こんな、奥底からの感情を曝け出せる力。
ってゆうか、ここまで人間の心は奥深いものだったっけ?

人が普段は意識していないような奥底に眠る生まれたての感情を、引っ張り出して曝け出してきたような、落ち着かなくて惹きつけられて入り込んで泣いてしまいたいような。

呆然です。

自分にとって2017年版は、何と言ってもこのナンバーが印象的だった。

Ending
I Get lifted(Barbara Tucker

全員真っ赤な衣装で登場するノリノリのエンディングは、文句なしの格好良さ。
挿入される日本の曲は、前回のR.Y.U.S.E.I.ランニングマンに加えてこの年はカーテンコールでPERFECT HUMANも追加。
みんな楽しそうで楽しくてサイコー。

他のナンバーも高橋くんが出てないのも含め、全編通してそれぞれに思い入れと感動がありました。書き切れない!
ダンスって素晴らしい。すごいパッション。すごいエネルギー。

アメリカの一流のエンターテイメントを見せてもらえて、高橋くんがいなければきっと私は出会わなかったこの出会いに、本当に感謝です。

この舞台もまた観たいなあ。
LOTF3、いつか是非!🙏🙏🙏