はてはてマーチ

「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

村元哉中/高橋大輔組の挑戦に感謝🙏

昨年末の全日本フィギュアからもう1ヶ月。村元/高橋組(かなだい)プログラムの感想を是非書きたい!んですが、その前に叫んでおきたい!

高橋大輔さん、村元哉中さん、素敵なアイスダンスを見せてくれてありがとうございます!!!

二人のアイスダンスに出会える世界にいられて本当に良かった😭

アイスダンスは今までもちょいちょい鑑賞はしてたけど、今季かなだいのファンになって特別な応援の気持ちが入ったら、見える景色がまた違った。グッと世界が近くなって、アイスダンスの奥深さにどんどん細かく興味が湧いてきました。

あと何より、こんな風に挑戦する姿を見せてもらえて大感謝です!
大袈裟に聞こえるかも知れないけど、本当に生きる力そのものを見せて貰ってると思う。鮮やかな進化も、失敗に悔しがる姿も、本気の力が眩しくて、胸打たれて震えまくってます😭

挑戦すること

まず一歩踏み出す。実際に行動してみる。
それが人生でどんなに大切か、高橋大輔って人を見てるとしみじみ実感させてくれる。

村元哉中さんもそう。彼女が高橋くんとアイスダンスをしたい!と願って、一か八かで高橋くんを誘ってみてくれたから、今のこのワクワクする挑戦を私も見られてるんだ。ありがたやー。

高橋くんはフィギュアスケートの表現をもっと極めたくて、表現を広げる為に、哉中ちゃんとなら…と新しい世界に飛び込んだ。
男子シングルで長く世界のトップクラスで活躍し、世界王者にもなったスター選手。今もその表現を愛する沢山のファンがいる人。プレッシャーも雑音も半端ない立場だろうに、そんなもんモノともせず。
町田樹さんは、”安住しない姿勢がかっこいい”と表現されてました。
ハイ!カッコイイです!

自分はこうしたいと夢を見る事、先なんて読めなくても始めてみる事。
言葉で書くのは簡単でも、実際やるのはどれほど大変か。
しかも歳を重ねれば重ねるほど、経験を積めば積むほど、今までの実績を評価されればされる程、その難しさは増すはず。
それをこんなに軽やかに目を輝かせて見せてくれる。見てるだけの私までワクワクさせてくれる。すごい人達だ。

信頼と尊敬

今季2020−21年シーズンからのかなだいの挑戦は、最初の最初から色んな苦労があったと思う。
まずスタートから1ヶ月余りでCovid-19の影響でコーチのもとで練習できなくなった。万全の練習ができないのは世界のどの選手達も同じでそれぞれ大変だったと思うけど、ゼロから基礎を始める時にその状況だったのはやっぱり相当きつかったと思う。
それに、二人にとってそれぞれ縁の深いクリスさんの急逝。辛過ぎて心情の想像さえできない。

急な課題の変更もあった。Covid-19の影響で選手たちの練習時間が足りなくなるのを考慮してか、リズムダンス(RD)の課題が予定されてたものから昨季からの持ち越しに急遽変更。それが初心者には難関と言われる(らしい)フィンステップだったのも、新カップルな上に初心者の高橋くんには大変だったと思う。RDは9月にやっと振付が完成したというギリギリの調整。

そして、全日本RD当日の村元選手の怪我。
高橋くんは、自分が怪我をした状態での試合なら何度も経験はある。けど、パートナーのいる競技で、自分ではない相方の怪我。すごく難しいんだろうと思う。

相性の良さは順調な時より困難な時によく分かるんだろうけど、高橋くんと哉中ちゃんは、大変な状況が次々に来るなか、二人で信頼関係を築きながら一つ一つ乗り越えてきたんだろうな。

そういえば、高橋くんはかつて団体競技が苦手だと話してた事がある。(確か2014年に一度引退した頃。)苦手の理由の一つが、自分の失敗で皆に迷惑がかかるのが怖いからと言ってて、自分も結構そうだからワカルーって思いながら聞いてた。
特に高橋くんは相当な気遣い屋だから、自分のミスが相手の結果に及ぶと想像するだけで申し訳なさが立ってしまうのかもな。

そんな高橋くんが村元哉中さんにアイスダンス転向を誘われた時、一番悩んだのは「哉中ちゃんにとって」もっと良い条件の相手と組んだ方が良いのでは?って部分だったと聞いてる。
高橋くんのアイスダンス好きは昔から有名な話だし、彼の氷に吸い付くような深いエッジのスケート技術は、彼が十代の頃からアイスダンス界からラブコールがあったくらいだ。才能もやる気も文句なしだと思うけど、小柄な体格や今の年齢のハンデがある上に、全くの未経験者という壁はある。
村元さんのアイスダンスの才能を素晴らしいと思ってて応援してるからこそ、自分がパートナーになるのを躊躇ったというのは、高橋くんらしいなと思う。

でも団体競技が苦手と言う一方で、喜びを分かちあえる団体競技への憧れを話してたのも覚えてる。
その後の引退期間でダンスの舞台「LOVE ON THE FLOOR(2016, 2017)」や芝居仕立てのアイスショー「氷艶(2017, 2019)」で、出演者みんなで舞台を作り上げる経験も経て、2017年のLOTFでは、演出陣に一人で踊るか皆と組むかどっちがやりたい?と問われて、皆と一緒に組みたいと即答してた。
2019年の氷艶では、パートナーと組んで滑る表現の重要性を感じたって話してた。

哉中ちゃんの方はと言えば、大ちゃんと滑りたい、と半年も返事を待ち続けて、断られたら競技から引退する覚悟までしてた。それくらい高橋くんが生むアイスダンスの力を信頼して、同じ世界を見たいと望んでたのか。まだ誰にとっても未知だった高橋大輔アイスダンスを、哉中ちゃんはもう頭に描けていたのかな。すごいや。

半年経っても待ち続けてた哉中ちゃんに、本当に僕でもいいですか?とアイスダンス競技への挑戦を決めた高橋くん。相手が哉中ちゃんじゃなきゃやらなかった、とも言ってたけど、全日本での試合直前の怪我というアクシデントの乗り越え方からも、この二人ならではの相性の良さを感じた。

自分の怪我を大ちゃんが気にしないようにと「大丈夫だよ」と言い続けた哉中ちゃん。その哉中ちゃんの気持ちが分かってて、自分が気にする素振りを出したら余計に哉中ちゃんに気を使わせてしまうからと演技でのサポートに集中した高橋くん。
2日目のフリーダンスではミスも出たけど、それ以外は切り替えて美しい夢の世界を見せてくれた。
フリーの演技後は、支えきれなかった部分があった事に落ち込んで見えた高橋くんだったけど、直後のインタビューで哉中ちゃんは、大ちゃんが演技を通してすごく守ってくれたと、全日本は演技というよりも大ちゃんに感謝してるって話してた。表彰式では二人ともにこやかな笑顔を見せてくれた。
組み始めた最初からずっと、お互いにとても尊敬し合ってるんだなって伝わってくる。

去年の1月、高橋くんがまだ本格的なアイスダンスを始める前(そうだ!1年前はまだ始めてないんだ!信じられん!)チャーリー・ホワイトさんが、二人(かなだい)はお互いに組むべき運命の相手なんだよ!みたいな事を言ってて、当時はちょっと大袈裟では〜(笑)なんて思って聞いてたんですが(笑)、今となっては、チャーリー私もそう思う!

アイスダンスの奥深さ

全日本後に見たインタビューと配信の企画も、アイスダンスにおける信頼関係がどんなものかちょっと分かって面白かった。

TVガイドさんの高橋くんのインタビューでは、演技中は見えてない部分で互いを感じ取る敏感さが大事だと話してた。

スカイコートさん企画の新春初滑りの配信でも、高橋くんと哉中ちゃんがそれぞれに映したカメラから、相手が見えてる瞬間は思ったよりずっと少なくて、見えたと思ったら相当な至近距離で視界に入るのは顔くらいなんだって気付いてびっくりした。

つまり、手足の所作のタイミングとか角度とかなんて、目で見て合わせるもんではないんだ。そ、そりゃそうか、目で見てたら間に合わないか。
…え、でも目で見えないのにどうやって相手を感じてあの速度でコンマのタイミングで角度までピタッと合わせるの???超能力?(ではないはず)

そう言えば、ラグビーでもサッカーでもバスケでも、スムーズなプレーって、目で見て確認してパスなんてしてないな。…チームプレーってすごい。本気でアスリートが超能力者に思えてくる。
自分の身体だけじゃない世界。人と合わせて動くって本当にすごい世界だ。しかも刃物を足にくっつけてさ…!(震)

あらためて、アイスダンサー達の凄さに震撼しつつ、今後ますますアイスダンスを見るのが楽しみです。

www.tvguide.or.jp