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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

アイスエクスプロージョン2023 感想2(Love Goes~Unholy, Bios〜Krone)

βios〜KrOnёの感想の前に、大好きなかなだいのLove Goesの感想を書きそびれてたの気づいたのでちょっとだけ書く。
Love Goesはもとから好きだけど氷爆(アイスエクスプロージョン)のLOVE GOES、めちゃめちゃめちゃめちゃ好き

Love Goes(Sam Smith)
村元哉中/高橋大輔
振付:Massimo Scali

すごいの。すごいのです。いやすごいの知ってたけど、すごいの

沁み渡ってきた、哉中ちゃんと高橋くんの愛情が。人類愛というか、アイスダンスへの愛情なのかな。ともかく二人の外へ向かう慈しみがすごいの

冒頭、静かで優しいピアノの音と、スケートのエッジの音が、調和するように響き合って聞こえてくる。
深くてあったかくて、訳もなく嬉しくなって泣いちゃうような世界だった。
ずっと好きなプログラムだけど、今回ドシーーーンときた。すごいの。すごいのだ。

Love Goesはなぜかいつも、すごい…しか言えないので感想書こうと思っても感想にならないんだけど。
星のような照明もキラキラしてて幻想的で、その中で舞うかなだいを観てたら、じんわり静かに希望が湧いてきた。ありがとう世界。ありがとう哉中ちゃん大ちゃん…

ってジーーーンとしてたら、

暗転のなかサッと哉中ちゃんが立ち去って、大ちゃん一人とり残され、と思ったら突如ミサ曲のような(にしては迫力のある)コーラスが降ってきて、なんかメタリックな重低音が鳴り響く。
なにごと?と思った曲は"Love Goes"と同じサム・スミスによる"Unholy"。(ちょっとこの方も振り幅どうかしてるぞ!)

Group1; Unholy(Sam Smith)
振付:Kaitlyn Weaver

青年が眠りから覚めると、なんと女豹軍団(別に豹柄ではない)に囲まれていた!という驚きの展開。
青年・高橋くんが混乱のうちにケイトリン様のキスでまた眠らされて、そして長身の男性陣に供物のように持ち運ばれて退場してしまったー。

だ、誰ですかこれ考えたの。キャスト完璧!

猥雑なのにちょっとどっか儀式めいた、狂気と神聖の関係性とか色々と妄想が暴走しそうになるけど、その隙もなく眼前で目まぐるしく展開されるカッコ良すぎるグループナンバー。

カチッとした黒衣装の女性陣(ケイトリン・ウィーバー、ユラ・ミン、折原裕香、宮原知子、エイドリアン・カーハート、小川真理恵、中西樹希)に、
白シャツに肩からハーネスつけた男性陣(アンドリュー・ポジェ、オレクサンドル・コロソフスキー、ユホ・ピリネン、小林宏一)。
みんなキレッキレに踊る踊る。
最後に合流した哉中ちゃんがまた、カッコイイったらない。自分からよく見える位置だったのもあって釘付けだった。素晴らしいダンサー達による素晴らしいグループダンス。

ところで、Love Goesの天使が最後に相方を置き去りにして、Unholyでラスボス的に加わったのは、天使と悪魔は紙一重ってこと?(あれ?考え過ぎ?)

↓振付をしたケイトリンちゃんから動画きてます!

www.instagram.com

ついでにLove Goes出番待ちのかなだい舞台裏も。
村上佳菜子ちゃん演目の音楽に合わせて踊るかなだい

www.instagram.com

高橋大輔〜Finale:全出演者
βios〜KrOnё

どっぷり。
どっっっっっっぷり
浸った。
浸ったってゆうか浸食されるってゆうか、自分が溶けちゃったみたいに入り込んでた。すごい吸引力。

あの感覚、氷艶「月光かりの如く」での最期の舞を観た時と似てたような。
生で観られる機会がそもそも少ないけど、会場に座ってる自分と氷上の距離感がいつの間にか無くなって、自分の存在が分からなくなる。なんか、自分がになるのかな。

時間の感覚とか自分の意識とかがなくなるような、ただひたすら世界の中に取り込まれてしまう。あれは不思議な力だなあ。本当に何がどうなってるんだろう。没頭ってこれかな。

氷も重力も存在しないような動きの滑らかさと、ドッシリしたあの重厚感も、どうして両立するのか、さっぱり分からないし。
重さはないのに存在がデカい。すごい…。

ただ立ってるだけで放出してくる圧倒的なオーラ。
ソロKroneでの独りでの大きさと、群舞になっての存在のデカさが、またちょっと違うのもたまらない。どっちも好き。どっちも高橋くんそのものだ。

高橋くんて、動き方も特殊でセンス抜群で大好きなのは勿論だけど、動かない時の不動っぷりがとんでもない。スッと立ったまま重心が動かない。

群舞で十字の真ん中に高橋くんがいる時の立ち姿は、まさにだと思った。大柄なスケーター達に囲まれた中、小さな身体のはずなのに圧巻の存在感。
中心の高橋くんが大黒柱のようにビタッと軸がブレないから、全体像がグッと引き締まって見えるんだと思う。周りで動きまわるスケーター達がより生き生き見えるような。
周りに支えられてるようでもあり、周りを支えているようでもあり。
なんか…すごい(さっきからそればっか)

動き出しても上体のブレ無さ加減は変わらなくて、足元は自由自在に動きながら、頭の先から腰までは、スッと伸ばされたまま動かない。
あれがあの王様のような威風堂々っぷりを生み出してるのかな。

高橋くんアイスダンス前のKroneとはまた違う。
ピアノ版のかつてのKroneに、今回ストリングスの厚みが加わってるように、なんか色々と分厚かった。何がっていうのは言葉では分かんないけど。なんか濃密。

そしてショーメンバー全員でのオーケストラバージョン!
以前高橋くんが、体が作れたらオケ版もやりたいと言ってたやつ、ついに実行の時が!
素晴らしいメンバーと一緒に、素晴らしい形で作って見せて下さいました!

堪能ーーー!
すごい迫力!

ソロKroneから全スケーターのフィナーレに繋がる部分も、ジーンとした。
暗闇の中、力尽きたように膝をついた高橋くんに、真っ先に駆け寄った小林くんを筆頭に、少しずつ周りに人が増えていく流れ。
一人また一人とスケーターが加わって、最後にリンクがスケーターでいっぱいになって、彼らが客席側を真っ直ぐに見据えるそれぞれの表情に、エネルギーが会場全体に満ちてく感じがしてゾクゾクした。

この場面、実は初日にはナレーションが入ってたんですね?
「ともに立ち上がろう。これからの時代を作っていくのは、私達であり、あなた達であり、この場にいるすべての仲間だ」というような。(全文はもうちょっと長い)

自分は初日公演のTV放送を後で観て、初めてその存在を知ったんですが、どうやら公演中に、あの場面でのナレーションはなくても良いのでは?って声があったそうで、それを聞いてか自主判断だったのか、会期中で変更があった様子。自分が見た千秋楽公演では無かった。

確かに、言葉による説明がなくても、現地では全体像で見えて視覚や空間で伝わるものが大きいから、良い変更だったと思う。

でもTV放送を見た時は、TVのカメラワークだと、どうしても全体像では見えづらかったので、もしかしたら言葉があるのも伝わりやすくて良いかもと思った。
TV用ならナレーションもアリかな。あ、字幕って形でもいいな。現地の会場でも、公演中スケーターの名前のコール役を担ってきたMCさんとは違う声だったらどうだったかな。
〜なんて勝手に色々考えてしまう(笑)

自分としては、現地で知らずに観た後で、TV放送でナレーション内容を知った時は、なるほど〜っと思った。どんなメッセージが込められてたのか、知れて嬉しい。今回は、観客に”一緒に”と呼びかけるメッセージでもあったのか。ああそうだったんだ〜って。

けど、現地で音楽と視覚だけに集中してスケーター達のエネルギーを感じられた体験は楽しかったし、自分には後から何かの形で聞けるのがちょうど良かったんだと思う。

こうやって公演中に演出を柔軟に変更していくってすごいな。そうゆう試行錯誤も、黎明期って感じでドキドキする。これからの氷爆も、めっちゃ楽しみです!

アイスエクスプロージョンは、年末の全日本選手権後、お正月明けの日程で、メンバー揃っての練習はごく短期間だったはず。それがここまで新しいものを作り上げてくるなんて、下準備は相当前からやってたんだろうな。
プロデュースにかなり関わったらしい高橋くん、選手としての競技の練習の合間で、どんだけ動いてたんだろう。驚異的なバイタリティー

そうは言っても、これだけのショーを中心になって作り上げて、きっと膨大なエネルギーを使っただろうから、少しゆっくり休んで英気を養えてるといいな。

2月には四大陸選手権、3月には世界選手権と競技の大会が続く。
お陰様で気になるスケーターも増えた事だし、今度は競技の世界で

全力応援!