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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

アイスエクスプロージョン2023 感想1〜群舞!!

ICE EXPLOSION 2023
見られましたーーーーー!

年末からアイスエクスプロージョン(氷爆)まで、ほぼ情報取ってない中で見た、氷爆千秋楽公演。

すっっっっっっっっっっっっっっばらしかった!!!!

そうか、これか。これが高橋大輔さんのやりたいショーの手始めなのか。
練り上げられた群舞の数々、練り上げられた構成、遂行できるパフォーマンス力、何もかもが

スッッッバラシーーーーー!!!

1人や1組や1プログラムでは辿りつかない、大勢で積み上げて作り上げる世界観の構築。
ショーだからこそ出来る世界。
個々の華やかさだけじゃなく、人と合わせて魅せるパフォーマンスも求められる世界。
やる方は大変だろうけど、見る方はひたすらゴージャスな世界に浸れる。

圧巻の群舞

それにつけても!
私は、高橋大輔って人の動きが大好きだ!

今回も要所要所でそう思ってばっかり。
何万回でも新鮮にそう思う。
高橋くんが出てくる度に、動きのセンスに唸る。目が吸い寄せられる。

自分はファンなので、視線が高橋くんに自然とロックオンされるんだろうけど、群舞でも高橋くんを中心に全体を見ると、何だか作品全体がよく分かる気がするんです!(知らんけど)

でも他のスケーター達も素敵な人がいっぱいで、群舞は本当に目が足りない。
特にマッシモさん(マッシモ・スカリ)、哉中ちゃん(村元哉中)、ケイトリン(ケイトリン・ウィーバー)の動きが自分は好きらしい。
あと、中心にいる訳でもなく、今まで存在も知らなかったのに目に飛び込んできがちだったのが、エイドリアン・カーハートさん。なんとゆう華❤️

ショーのメンバーも高橋くんが中心になって考えたそうだけど、素晴らしいスケーター達を連れてきてくれて、大感謝であります。

エイドリアン&オレクサンドル・コロソフスキー組以外にも、自分は初めて観たスケーターが多くて、皆様もれなく魅力的。
元気溌剌なきだもりちゃん(來田奈央&森田真沙也)、ピリハラさん(折原裕香&ユホ・ピリネン)のキュートなメリーポピンズ。
ミハル(ミハル・ブレジナ)の鼓童も、観られて良かった。幻の東京ワールドでやるはずだった大震災の年のミハルの鼓童プログラム…。日本で見せてくれてありがとう😭

そして大好きなウィーポ(ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ)はやっぱり大好きなウィーポだった。変わらず華やかでスケールが大きくてカッコイイ。また見られて本当に嬉しい。

氷爆は、とにかくグループナンバー(GN)がすごい!すごい見応え。シンクロが競技でも重要な要素になるアイスダンサーがメンバーに多かったのもその一因なのかな。
カップルで5組、ソロで2人の12人のアイスダンサーが出演するショーって日本では珍しいのでは?もしかして初?

プリンスチームのメンバー(小林宏一、吉野晃平、小川真理恵、中西樹希)もさすがグループナンバーのプロ集団で、キッチリ揃えて迫力を加えてくれる貴重な存在。小林キャプテン、キレてました。

シングルのスケーター達も、踊り心があるスケーターばかりで、それぞれの良さや身体の使い方の個性が、とても活きる全体構成になってる。誰をどこで使うか。すごくよく考えられてる気がする。

高橋大輔プロデュースのショーでありながら、高橋くんさえ明らかに中心の役割をするのは、宮本賢二さん振付の二部最初のメンズ10名によるGN(Max Brhonメドレー)と、最後のフィナーレだけ。オープニング含め数ある群舞でも、彼は構成の中に溶け込んで、主役はどんどん変わる。
寧ろ、マッシモの素晴らしさを見てくれ!という座長・高橋くんの嬉しそうな声が聞こえてくるような。

誰かのショーを周りが助ける、ってより
きっとみんなでつくる世界なんだな。

どのスケーターも、各々がショーを作り上げる一員って感じが、すごくした。
完成度の高いGNがたくさんあったのもあるけど、それぞれの演目間にも繋がりがあったのが、より連帯感を感じたのかも。
ダンスカップルも組が変わったり、男性同士、女性同士、カテゴリー違い、ソロの役割など、色んな部分で境界がなくて、あ、こうゆうのもありか!って新鮮。楽しい!

二部は特に、流れが途切れなくて、ずっと物語を見てるみたい。
芝居として成立する氷艶シリーズともまた違って、一つ一つの演目が緩やかに連続するのは、フロアダンス舞台のLove on The Floor に印象が近い。
繋ぎ目が自然なものが多くて、ズーーーーーっと途切れなくショーの世界に浸れる。

しかも!

そのずっと流れてる全体の世界観が、こう、精神世界というか、人間の内側というか、内なる宇宙みたいな、深く奥に向かう感じで、観てる自分も深い想いに浸るようなこの感覚、大好きだ!
クールなのも、サイバーなのも、人の温かい熱を感じる。人と人との繋がりを探求してるような印象。
この全体の演出を考えた高橋大輔さんは、人間がとてもとても好きなんだろうなって思う。

そんな高橋くんに共鳴して振付をしてくれたようなマッシモケイトリン。二人の合作となる三部構成のグループナンバー(GN)は、このショーの核の一つだったと思う。素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
もうすごいの。凄すぎて凄いしか言えない。すごい好き。すごい。

このGNと、もう一つ、高橋くんソロ〜フィナーレのβios〜KrOnёのパートは、ちょっと長々と感想を書きたい!あんまり長くなったら分けよう。

Group4 三部作

まずジェイソン・ブラウンと高橋大輔の二人で始まる”What a Wonderful World"(と言っても有名なルイ・アームストロングのバージョンじゃなくて、どこかSFチックな響きの不思議なカバーバージョン)。
高橋くんとジェイソンのスケートの性質ってだいぶ違うと思ってたんだけど、一緒にやってあんなに合うとは。
黒一色のタイトな衣装のせいもあるのか、二人ともちょっと人間じゃないみたい。性別年齢不詳の、概念としての人型での何かの暗喩のようにも見える。
静かに、でもすごいスピードで、二つの影が並走し、絡みあう。
スケートを使ったアートみたいだ。
黒一色の高橋くん、ジェイソンの組み合わせに、白のマッシモが加わるのも、なんの暗示なのかドキッとする。

荒川静香さん、ケイトリン、エイドリアンの女性3人のパートは、激しい感情のストーリーが見える感じ。曲は"You Are a Memory"。
流れるように美しい動きのまま、人間の葛藤や感情のやり取りがダイレクトに伝わってくるようで、ギュッと胸が傷んだり癒されたり。
なんか震えた。華と迫力と巧さが揃った3人だからこそ生まれる世界。
ここでも白のマッシモが展開を作る。彼の役をどう捉えるかで、いろんな解釈が生まれそう。うまいなあ。

三部目でプリンスの吉野くんや樹希ちゃんも加わっての総勢8名での絡み。"The Power of Mind"。
人の感情の蠢きのような、せめぎ合いのような、支え合いのような。
今世界中で起きている、人間同士の色んな葛藤も思い起こした。世界は美しいだけではない、それでも美しい世界を信じたい。(というか世界の美しさを信じたい)

それぞれの繋がり

このGNから、ミハルの鼓童のプロに繋がるのもイイ…。イイ…。
鼓童の和太鼓の音が心臓の音のように聴こえてくる。希望の音に聞こえたんだ。

美術館なんかでも、作品を並べる場所とか順番って、受ける印象を大きく左右させる重要ポイントだと思うけど、何をどう組み合わせるかで、生まれる感情やストーリーがこんなに変わってくるんだって、なんかびっくりした。
あれは受け手だけじゃなく、演じ手の方でも変わるのかな?プログラムのストーリーだけじゃなくて、ショー全体でのストーリーになってて、うーーーん、すごい。

三宅星南さん(楽しい!)や、友野一希さんのMIYAVIのプロ(ぶちあがり!)や、三浦佳生選手の組曲(カッコイー!)、ユラちゃん振付のBLACKPINKのガールズナンバー(カワイイ&強い!)のような、ノリノリ爆発のスカッとする演目がショーのアチコチに散りばめられてるのも、そのバランスもまた素敵。

爆発感が際立って、より開放される感じがした。繋げ方もとても工夫されてる。
ガールズナンバーからの宮原知子さんは、繋ぎのわちゃわちゃが可愛過ぎて悶えた。知子ちゃんも、すっかり魅せるプロスケーターになったなあ。

そして何と言っても
ショー最後の高橋くんのソロ〜フィナーレ、βios, KrOnё

これの感想は多分更に長くなるので、次に分けます。