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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

氷上の表現者 高橋大輔(NHKの特集)観ました〜

2020年6月21日にBS1であった「氷上の表現者 髙橋大輔 〜NHK杯フィギュアの歩み」ついに観られました。
素晴らしかった楽しかった素晴らしかった!

長年に渡る高橋選手の演技を、ギュッとまとめて堪能できたこの番組。色んな思いが押し寄せましたが細かいことは置いといて、まず書きたいのが、

高橋大輔さんののこと。

人様の顔について、こう何度も勝手にごちゃごちゃ言って恐縮ですが、あんまり不思議なんでやっぱり時々考え込みたくなるのです。

何が不思議って、まずなんであんなに精神状態で顔が変わるんだろうと思う。いや誰でもそうだろうけど、彼は特に際立って変わる。一瞬の表情とかだけじゃなく、シーズンごとのメンタルも出る感じ。
どうやらファンの方達も、イイ顔!=調子良さそう!イイ練習できてそう!みたいな、高橋くんの顔を精神状態をはかるバロメーターにしてる気がする。笑

眉毛の整え方とか、髪型とか、あと髭とか日焼けとか、そうゆうのよく変化させるし、ちょっとした体重?の増減も顔に出やすい人だと思うけど、それにしたって変化がデッカい。
後、演技中とか集中スイッチが入ってる時と入ってない時の違いとか。

今回の特集は、なんせ16歳〜27歳+34歳のコメント映像が次々に流れたので、特にしみじみとそれを実感しました。

で、その特集を母と一緒に見てたんですが。
冒頭の34歳の高橋くんのコメント映像を見た母が、
「この人こんなに穏やかな顔してる人なんだねー」
と驚いてた、事に私が驚いた!!
え???自分はもう高橋大輔さんと言えば穏やかマン筆頭くらいに思ってたけど、演技しか見ない人にはその表情の方が意外なの?

でも、その後始まった16歳の高橋くんが、直前に映ってた34歳の高橋くんとなんか感じが似てて、ああやっぱりおんなじ顔だねえって。うんうん。まあ16歳と34歳でおんなじ顔なのも不思議ですけどね。

確かに近頃リモートで出てくる高橋くんの映像は、以前に輪をかけて穏やかだ。少年かってくらいキラキラ元気そうでもある。
最近は眉を自然なままにしてるって言ってたそうなので、その影響もあるかも知れないし、そもそもその心境にある、という状態が顔に出てたのかも知れない。

だけど、確かに16歳以降は随分と顔付きに変遷があるんですよね。

次に映った19歳のトリノ五輪シーズンでは、ガラッと顔つきが変わってる。
眉を細めに整えて目付きがぐっと鋭くなって、オペラ座やヒップホップの頃も、なるほど「穏やか」とは縁遠い雰囲気だった。特に氷の上では。
男子シングルの日本代表として、結果を出すという責任を負った事とも、何か関係があるのかな。

オンとオフの差が激しい人だよねって母に言ったら、メイクしてる顔しか知らなかったからとの返事。
メイク??って氷艶の事か?と思いきや、どうも話が違って、なんと試合の時はメイクしてると思ってたらしい!爆笑。
してないしてない。別にしてたっていいけど、してない。あ、去年のカーニバルオンアイスで1回やってたけど。
でもアップの映像をよく見ればしてないのはすぐ分かる。演技後は無造作に顔中ゴシゴシしてたりするし。(かわいい)

ね?メイクしてないでしょ?って確かめたら、「あ!この人、もともと顔が濃いんだ!」だって。
母よ今更気がついたんかーい。しかもその後3回くらい言ってた、顔濃いって。笑

顔全体は小さめなのに、目・鼻・口の各パーツがみんな大きいし、眉毛や睫毛が濃いから、なんかインパクトあるのかな。あと、演技中はとんでもなくシュッとするし。素顔であんな艶を放出してくるとは、確かにわけがわからない。

でも氷の上で、しかも調子の良い時だけ現れるアイラインが引かれたような目の強さは、プログラムが終わった途端に消えてしまうんですよね。いきなり目の前で(※画面越し)パッと消える、あの目力アイライン。やっぱりわけがわかりません。
近寄り難いほどの眼光だったのが、ニコニコ気のいいあんちゃんの顔に突然変わる。秒の速さで。

演技中の氷上でも、情熱的だったり陽気だったり儚げだったり、プログラムや曲調で纏う空気が一瞬で変わる。あの変幻自在っぷりは何度見ても驚く。空間の温度からリンクの氷の質まで変えてくるから!
この急激な変化は、ダイスケ七不思議の一つですよね。あ、ダイスケ氏の不思議は七つどころか七百くらいあるか…笑

顔付きの変化は、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の大怪我の後も大きかった。
手術後の壮絶だっただろうリハビリを経ての、1年足らずの短期間で試合に戻ってきたシーズン。23歳。
裏話なんて何も聞かなくても、顔を見ただけで精神的な深みを増したのが分かるような、成長した精悍な顔だった。
スケートの動きもジャンプも大きく変えてた。

その後もどんどん変わっていく。

膝のボルトを抜いた手術の後は、よりしなやかに、より柔らかくなったスケート。伝説(私の中で)のブルースの年。

前回引退前の、厳しさと矜持を滲ませて闘う頃の顔も、やっぱりとてもカッコよかった。
ずっとカッコイイと思ってるけど、格好良さの質は年ごとに変わってく。

世界ランク1位になっても、日本男子初の五輪メダルとっても、世界王者になっても、世界のスケーター達に憧れられても、五輪連続3回入賞でレジェンドとかTVで言われても、過去の栄光を守らず、いつも貪欲に成長を求めて変わり続ける。かつても今も。
その姿勢を、心底尊敬します。

それにしても、順を追って一人の選手だけの演技を追うこの企画は、成長の過程や変化がつぶさに分かって楽しかった。
顔付きも、表現や体の捌き方も、変わったところ、逆に変わらないところ、色々見えてきて面白かったです。

NHK杯初出場の16歳から、既に今の表現の一部が見えるし、すごいスピードで気持ちいいスケートだなとか、この辺りから観客との一体感がすごく強くなったなとか、色んなことが見えてくる気がする。

会場との一体感

観客とのつながりと言えば、ちょっと前にテレビ東京さんが公開した動画(現役復帰シーズンの未公開映像)で、印象に残った高橋くんの言葉があった。

復帰の年は地方大会から出場されてましたが、その十年以上ぶりの地方大会について、”観客席が国際大会仕様より遠くて、その分お客さんとの繋がりが感じられず、慣れてなくて更に緊張した”みたいな話。(※↓リンクはその話の前編。後編での話も深い)

www.tv-tokyo.co.jp

高橋くんは、まあ普通じゃないけど、普通は近くで人に見られる方が断然に緊張すると思う。でもトップ選手達はその緊張感をうまく力に変えられるのかなって思ってたら、彼はお客さんと積極的に繋がれない環境の方が緊張するのか。

面白い。面白いし、なんか嬉しかった。観客冥利に尽きます!(※自分はだいたいTV観戦だけど)
きっと根っからの対話型エンターテイナーなんだろうな。
自分がこんなに強力にこの人の表現が好きな理由は、多分そこにもあるんだな。

こうして通して見てみると、高橋くんて変遷も激しいけど、根幹は不変なのも、あらためてよく分かる。一貫して変わらない表現への姿勢がある。

世界に駆け上がった10代終わりから20代前半、大怪我、そこから世界トップレベルを守り続けた20代後半。
そして今30代前半で、シニアで駆け出したばかりの頃と印象が重なるって、面白いしなんか嬉しい。

NHKさん、素敵な振り返り企画をありがとうございました。
永久保存でまた観ます。

おまけ

直近のインスタストーリーで見たタカハシくんは、どうも2010年夏チックに濃く見える?と思ってたら、同じ思いらしい方々をツイッターでいっぱい見かけました。長めの髪と日焼けのせい?…千変万化王😆

引き続き、哉中ちゃんと二人での雰囲気が良くて、ますます先が楽しみです!そして哉中ちゃんもどんどん好きになる私。どんなプログラムになるんだろ〜〜〜〜♪

…と思ってたら、哉中ちゃんから
「早く披露したいって思うくらい素敵なプログラムです」
って!!!!!!ギャ〜〜〜〜〜〜🙌

※最新のお二人はスカイコートさん+キスクラさんから♪

www.tvguide.or.jp