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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

高橋大輔写真集「艶技」感想 続き

2017年5月に歌舞伎×フィギュアスケートの破沙羅を第一弾として開催されたアイスショー「氷艶」。
この「氷艶」のHP https://hyoen.jp が何やらカウントダウンを始められたそうです!
カウントのゼロ地点はどうやら2月25日の朝。
一体何の発表なのか、第二弾がくるのか、多分そうだろうけど、内容が全く読めない。とにかくソワソワして落ち着かない!落ち着かぬ!落ち着かねば!

そんな中、氷艶写真集ならぬ、高橋大輔写真集「艶技」氷艶2017の感想のつづきです。
落ち着かぬならいっそどんどん煽ってしまえ!(自分を)

今回は最初にまとめから。

写真集ってイイ!

艶技の感想はひたすらこれに尽きます❤️
毎日実感してます。
写真集ってスバラシイ!!

良い所はいっぱいあるけど、まず毎日ちょびっとずつでも見られるのが嬉しい。
そう毎日。毎日「艶技」を見られる。
なんて幸せなんだろう😭しみじみ。

本を開けてない時も、義経様が家にいるんだ〜って思うだけで、めっちゃめちゃ幸せ!

しっかりした装丁で紙質も良く重厚感があって細部まで綺麗に見える。
大好きな絵本が家にある感覚と似てるかも。
TVの録画とかネットの画像とか雑誌のカットとは違う存在感。

この絵本的な感覚は、「艶技」が高橋大輔の写真集というよりは、氷艶・破沙羅という一つのストーリーを演じた役の写真集だったからって事もあるのかも知れない。

この「艶技」は氷艶全体の写真集ではなくて、あれだけ多い登場人物がいる演目の、高橋くんが演じた役柄だけを切り取った写真集。
でもパーツが全部揃ってなくても、もしかしたら揃ってないからこそなのか、スゴイ勢いで自分の中の破沙羅の空間が甦る感じがあって、じーんと泣きそうになるくらい浸れるんです…。

とは言え、
まだまだあり余る氷艶・破沙羅の美しい写真達があるはずだ!
氷艶の義経様は、ほぼ常に人に囲まれ中心にいた人だもの。
一人だけで映ってる写真の方がむしろ珍しいはずじゃないのかね。
ほら、あんな場面とか、こんな場面とか。とか!

絶対に絶対に、他の登場人物達、弾正殿や岩長姫や弁慶さんや蛸さんズ(歌舞伎方の皆さん)、DRUM TAOの皆さん、チームラボのプロジェクションマッピングなど、フィギュアスケート方だけじゃない写真が入った氷艶・破沙羅の写真達も、いっぱいあるはず。そしていつかドドンっと世に出てくれるはず。はず!
と勝手に思い込んで、まずは第一弾の義経様写真集を思う存分堪能してます。(※思い込みは激しい方です)

色彩

さて、何回見てもその度に新鮮に美しい義経様の煌びやかさ✨
この高橋くん演じる源義経が殊更くっきり色鮮やかに写ってるのは、義経様が己の美で内側から発光✨してるからなんだけど、他の理由としては、背景が基本的に暗い上に色味がぐっと抑えられてて、人物以外がほとんどモノクロームだって事もあるんだな。
と何回か見返して気がついた。
印象的だったチームラボの艶やかなプロジェクションマッピングの色が極力抑えられてるか、全く映されてない。
これはなんか他にも理由があるんだろうけど、これで色彩が人物に集中してより浮き上がって見えるんですね。

背景の空間のと氷のリンクの。光の角度で伸びる影のグラーデーション。
このモノトーンの世界に鮮やかな人物がパッと浮かび上がるの。

このメリハリ!

義経様の衣装が、これまためちゃめちゃやかな色で。
華やかだけどあれ、すっごい色の取り合わせだなとも思う。
着物の世界では普通なんでしょうか?尋常ならざる色数じゃないですか?
あんなに各々に個性のある違った色を一緒にして美しく魅せるのって…、しかも下半身にあれだけガチャガチャと色を持ってくるって…いやあ…自分には絶対できない。

サイケデリックな色使いにも思えるのに、どっからみても高貴な品格のある衣装です。デザインする人がスゴイんだけど、あれを手懐けられる義経様の華、ホント凄い…。
恐るべし義経様、さすが美の化身。あ、善の化身か。
何しろあの目立つ艶やか衣装を、上回って有り余る義経様本人の圧倒的存在感!これがスターって事か✨

赤い衣装を纏った静御前と二人で舞う写真達も、二人のゴージャスな色彩がとっても艶やかで大好きです。
しかもあの色彩に加えて、…加えてと言うかそれよりも何よりも、義経様の表情が、もう、ね…。

うあああああぁぁぁぁ…。
ああああぁぁぁぁぁ…。

そうか岩長ちゃん、義経の嘆く様を見たかったのに、いきなりこの表情を見せられちゃったのか。そりゃ思わずひん曲がりが加速して蛇髪姫も呼んじゃうよね。しょうがないね。しょうがないよ。
(※岩長姫:市川笑也さんの役、義経いたぶり隊隊長)
(そう言えば、氷艶って確か"悪VS善"の勧善懲悪ものって聞いてたけど、今や私、岩長姫の恋物語(横恋慕)として記憶しちゃってますが間違ってますか…)

一枚一枚の写真からぶわっと情景が甦ってきて、いちいちあの時の思い出に耽ってしまう。
イイ。写真集ってイイわ。浸る…。
自分が観たのとはまた違う角度、違う公演、違う切り取り方なのに、あの破沙羅の時空が頭の中に広がるのが面白い。ありがたい!

構図と臨場感

グッと広く空間を取った構図の写真も素敵なのがいっぱいで、あらためて構図ってスゴイ力があるんだと思った。
あの空間が、色々語ってくる。いろいろ。色んな事を!

出雲阿国義経の変装という設定)登場の場面は、空間の中にスッと佇むあの感じ、あれが構図でも見事に表現されてると思う。

それにしてもあの阿国さんの色香は…。

匂い立つようなって表現あるけど、ホント香りが漂ってくるような感じ。
写真を前に鼻をクンクンさせてしまうような色香です。

長唄での舞を披露した場面では、舞の佳境に入っていく部分が煽りの角度でババーンと来る!
これはもう色香漂うどころじゃない。全開。フルスロットル。息止まる!
阿国さまの息づかいが、ああぁぁぁぁ…

あの時かぶりつきで見てた韃靼人達(だっけ?)の気分ってこんなんかな?
いや、天井席から見てた時も息止まったんだけども。
あの日自分が体感してない事まで追体験出来てしまったよ。
ありがとうございます!!!

あと、何度も何度も見ていくうちにの生々しさに惹かれた。
沢山のスケートの軌道で削られていったリンクに氷の粒がキラキラと光ってる。トレースのラインが浮き立つ。氷のがする。

そうか。
写真に写るこの氷の臨場感が、あの空間をよりリアルに甦らせるのかな。

スケートの音だけじゃない。
剣を交える音や鬨の声が聴こえるかと思えば、無音になって義経の心情のようなものだけが浮かび上がって来たりもする。

写真ってスゴイなあ。
ここまで色んな事を伝えられるのかって改めて。

報道写真ではあまり見ない構図の取り方、ネットや新聞の画像では分からない繊細さ。
やっぱり写真集ってイイ!!!空気の甦り方半端ない!

決戦の後の剣を立て膝を折って俯く義経様にも、ぎゅうううううぅぅぅぅっとなる。
青い光の中、氷に立てた剣だけがキランと輝きを放つ写真…。
死闘を制したはずの義経様が、喜ぶでもなく悲しむでもなく、ただ力を出し尽くして静かに佇んでるの。さっきまでの激闘が嘘みたいに静かな世界で。
神聖な静謐さに満ちた写真で、もう金縛りにあったみたいに動けなくなるんだよー。
ああ、あの余韻は素敵だったなあ。
破沙羅、なんもかも素敵だったなあ。
😭😭😭

こうやって場面場面で浸ってはこっちの感情がいちいち振り切れちゃうので、写真集見るのも結構大変。
でもいつまでもじわじわと幻想の世界に浸れて幸せです。

とにもかくにもこの写真集を出して下さって大感謝であります。

表紙の帯を捲るとまた素敵な表紙と裏表紙が出てくるのも素敵!
素敵の宝庫!

メイキングとか舞台裏の写真も載ってるけど、やっぱり高橋くん、役に入ってる時と素の時は全然違う(笑)。
破沙羅の舞台では佇まいがずっと義経様。360度義経様!
本当に役に入り込んで、ずっと演技してたんだよなあ。

だから高橋くんと義経様は別人なんだ、自分の中で。そう思わせるくらい役者だった。
あーまたあんな役者の高橋大輔が見たいなー。
氷艶のカウントダウンは何かなーーーーーー。

そして破沙羅の方の新しい展開も、いつでも待ってますよーーー!!!