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「高橋大輔」を好きなだけ語るブログ

高橋大輔選手復帰までの4年間の重み 2

ところで、5シーズンぶりの現役復帰が一体ホントにどれだけ大変で、それを実行するのがどれだけ奇跡的な事なのか、自分はちゃんと分かってなかったかも知れない。
と、高橋大輔選手のトレーナー渡部文緒さんが明かした、復帰の為のトレーニングの話を聞いてそう思った。

もちろんすごく大変だろうなって事は感じてはいたんだけど、自分が基本的にスポーツに無縁なのと、もともと能天気な頭をしているので、4年のブランクと何度言われてもちょっとその意味をよく分かってなかっんだ、今思えば。

4年間、全然スケートしてなかった訳じゃないし、ダンスで体幹も鍛えてたし、って思いがあって、高橋くんがやる気になってるんならなんとかなるんじゃないかって気持ちがどっかにあった。
これは順位や得点に関してじゃなく、観客として高橋大輔のスケートに魅了されるって意味だけど。

でも競技をやるからには、スピンも回転数と速さが求められるし、ポジションもショーとは求められるものが違う。ジャンプもアイスショーなら多分3〜4本くらいなのが、フリーでは7本。コンビネーションジャンプも必要。これをSPをやった翌日か翌々日の身体でやらなきゃいけない。それをやった上での表現技術だ。

素人の自分が今思いつくこの違いだけでも、肉体への負担はまるで違う。実際は試合の緊張感の中でも動ける力とか、他にもいろいろあるんだろうし。
これをこなせるだけの身体の鍛え直し…。しかもジャンプも一から作り直すって、そんなのやる気があれば何とかなる事じゃ当然ない、ですね。はい。

全盛期の2割にまで落ちていたという筋力で、体幹レーニングから始めたって聞いたけど、本当に地道な反復のトレーニングから、もの凄い努力を続けて進んで来たんだな。

いくらダンスをやってても、アイスショーに出てても、継続して訓練できてる訳じゃないし、運動をしないレポーターの仕事も入るしで、復帰前はかつての20%の筋力だったのか。

つまりそれだけ、競技者でいるための訓練って凄まじいものなんだな…。
渡部さんからの話を聞いて、改めてここまで戻って来た高橋くんの努力がどれ程どエライものだったのか、ちょっとだけかも知れないけどやっとちゃんと理解した気がする。

そう言えば、高橋くんに限らずだけど、フィギュアのジャンプの練習って見てるだけでホント怖い。
足グネってなりそうだし、着氷の時はすごい衝撃だし、それをたったブレード一本に力を集中させて降りてくる。
そして転ぶ時はあの固い氷の上にジャンプの衝撃で叩きつけられるんだ。(受け身をとるとしても)

ジャンプとか技術を新しく習得していくってそうゆう繰り返しなんだろうなって思うと、なんでそんな恐ろしい事に立ち向かっていけるんだっっっっ😱て思う。
アスリートって、フィギュアスケーターってスゴイ。女子も男子もスゴイわ。自分には驚愕の世界。

4年間競技者用の訓練をしていなかった身体を、高橋くんはこの短期間で必死で鍛えて、そうやって新しく技術を習得してきたんだ。
その間に何度か怪我に中断されながらも心を折らずに、前向きに努力し続けて、その成果を全日本で見せてくれたんだ。

公式練習では、何度もきれいな4回転トゥループを見せてくれた。
流行中のオイラーを挟む3連続ジャンプも高橋くんでは初めて見た。
試合ではトリプルアクセルを、見事に決めてくれた!
西日本では3A+3Tのコンビネーションも綺麗に見せてくれたよね!
この短期間で、よくぞここまで…。

😭😭😭😭😭😭😭

あらためて
尊敬!

「30になってもこれだけ成長出来るんだよって姿を、12月終わった時に見せられるようなスケーターには、なっていたいかな」って復帰会見で仰ってましたね。

見せていただきました!

あらためてあらためてあらためてやっぱり
高橋大輔はすごいよ!
なんというか、つい高橋くんの華やかな天才的センスの部分に目が行って、彼の泥臭いくらいの地道な努力を忘れがちなんだけど、めちゃめちゃ努力の人でもあるんだろうな…。

そう言えば、引退中に高橋くんがダンスの舞台に初挑戦すると聞いた時も、彼は踊りのセンスが素晴らしいからダンスもすぐ出来るだろうって、自分は勝手に思ってたんだ。
実際に練習初日からのドキュメンタリーを見て、では身体の扱い方がこんなに違うんだって気づいて、その時もあらためてその後の高橋くんの努力に感動したんだった。
センスだけでは身体は動かせない。
センスを活かす身体は訓練で培うしかないんだ。
こんな当たり前の事が抜け落ちるくらい、高橋くんがなんでもこなして見せるからうっかり忘れそうになるんだよって、イヤイヤ、ヒトのせいにしてはいけないただ自分がうっかり者なだけだわごめんなさいイヤ分かってたつもりなんだけどここまでとは。

復帰前の4年間は、今の高橋選手のスケートにとって大切で絶対に必要な時間だったと思うし、そこで得たものは今の彼のスケートにも確実に活かされてると思うけど、肉体的なハンデとしては大きな4年間でもあるんだな。

強い覚悟で選んだ道を貫き通して、こんなにも前向きに幸せな道のりを、こんな短期間でここまでの成長を見せて頂いて、本当に感謝です。
渡部トレーナーも、貴重な話をしてくれてありがとうございます!

こっちは本当にただ見てるだけで、その挑戦を拝ませてもらって、勝手に幸せで蕩けてて、なんかもう申し訳ないくらいだ…。
この奇跡の有難さを噛み締め噛み締め、これからも引き続き、勝手に大いに拝ませていただきます!!!

さて、来シーズンのプログラムは何かな〜?(気が早い)

フリーは"Pale Green Ghosts"持ち越しのリクエストもだいぶアチコチで上がってますね(笑)。
自分は、持ち越しももちろん嬉しいし、でも新プロも実は見たい気がするし、いっそエキシビション用に、どうでしょう?!
"Pale Green Ghosts"4分キッチリ!(鬼)😝

(※来シーズンもあると私の中でもう勝手に決めつけてます)


次こそは、全日本のプログラム感想も書きたいー。